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2007 年度 実績報告書

ダイズを介した根粒菌・菌根菌・病原菌間の相互作用システムの解明に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380047
研究機関千葉大学

研究代表者

坂本 一憲  千葉大学, 大学院・園芸学研究科, 准教授 (10225807)

研究分担者 原田 久也  (独)農業生物資源研究所, 基盤研究領域, 研究員 (70011913)
礒井 俊幸  名城大学, 農学部, 准教授 (30211733)
俵谷 圭太郎  山形大学, 農学部, 教授 (70179919)
林 正紀  (独)農業生物資源研究所, 基盤研究領域, 研究員 (40422216)
キーワード遺伝子 / 菌類 / 植物 / 土壌学 / 微生物
研究概要

1.ダイズのオートレギュレーション機構(ARS)が根粒形成と菌根形成の相互作用(競争関係)に及ぼす影響を調べるために,エンレイと関東100号(ARS欠損品種)の根粒,菌根形成について比較した。その結果,エンレイでは根粒形成と菌根形成との間に競争は見られなかったが,関東100号では菌根形成によって根粒数の減少が見られ,ARSは根粒形成と菌根形成の競争関係を緩和していることが示唆された。
2.根粒非着生変異体En115,En1314のマッピング集団において,Nodファクター受容体遺伝子と相同性を示すダイズEST由来のDNA多型がこれら変異体の原因遺伝子と共分離を示した。単離遺伝子はEn115ではイントロン内のスプライスドナーサイトに一塩基置換が,En1314では678bpの欠失が存在することがわかったが,この遺伝子はESTマーカーとは異なる連鎖群上に座乗し,マッピング集団では本遺伝子とESTマーカーの遺伝子型がいずれも変異体型になると根粒非着生を示すことがわかった。
3.関東100号とエンレイをリン施用レベルをにかえてポット栽培(褐色森林土)したところ,根粒着生量は「エンレイ」に比べて「関東100号」が数倍多く,両品種ともリン施用量の増加に比例して多くなった。また,菌根形成強度および樹枝状体形成率は「エンレイ」に比べて「関東100号」において高い傾向を示し,両品種ともリン施用量の増加に反比例して減少した。
4.ダイズ野生型のエンレイおよび根粒形成突然変異体En6500を無リンで水耕培養し,根の浸出物を回収した。培養14日目のアーバスキュラー菌根菌Gigaspora margaritaの外生菌糸にこれらの浸出物を与え,菌糸長及び分岐数を測定した。菌糸長及び分岐数は,浸出物添加48時間後にEn6500でエンレイ及び対照区より大きかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of the soybean genome using EST-derived microsateritte markers2007

    • 著者名/発表者名
      Harada, K
    • 雑誌名

      DNA Research 14

      ページ: 271-281

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 名城大学農学部附属農場内の林地に発生した外生菌根菌子実体の同定とその分布2007

    • 著者名/発表者名
      礒井 俊行
    • 雑誌名

      名城大農学報 43

      ページ: 21-33

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Formation of appressorium by the arbuscular mycorrhizal fungus Gigaspora margarita on roots of Allium cepa is linked with root age2007

    • 著者名/発表者名
      Tawaraya, K.
    • 雑誌名

      Mycoscience 48

      ページ: 305-308

    • 査読あり
  • [学会発表] Soybnean shoot systemically regulates arbuscular mycorrhizal colonization as well as rhizobial nodulation2007

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto, K.
    • 学会等名
      2th International Conference of Rhizosphere
    • 発表場所
      モンペリエ(フランス)
    • 年月日
      2007-08-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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