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2006 年度 実績報告書

還元的TCAサイクル関連代謝系の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380055
研究機関東京大学

研究代表者

石井 正治  東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (30193262)

キーワード還元的TCAサイクル / 窒素代謝 / グルタミンシンテターゼ / グルタミン酸シンターゼ / フェレドキシン
研究概要

還元的TCAサイクル関連代謝系の統合的研究として、同サイクルにより独立栄養的炭酸固定を行うHydrogenobacterthermophilusを対象として、窒素同化的代謝を中心に研究を行った。まず、定法に基づいて、遊離アミノ酸の定量を行った。引き続き素学的研究を進め、同菌においては、グルタミン酸デヒドロゲナーゼは機能しておらず、グルタミンシンテターゼ(GS)とグルタミン酸シンターゼ(GOGAT)が機能していることを明らかにした。さらに、GSとGOGATの両酵素については、独立栄養的に調製した菌体から無細胞抽出液を調製し、さらに同抽出液を各種カラムクロマトに供することにより精製酵素を得、それぞれの酵素学的性質を明らかにした。特筆すべきは、GOGATであり、非光合成生物由来では初めて、生物内でフェレドキシン依存型の酵素が機能していることを明らかにした。また、GOGATに関しては、還元的TCAサイクル内の有機酸により活性化されるという現象も見出し、炭素代謝による窒素代謝の制御が生じていることを示唆した。
さらに、還元的TCAサイクル中の酵素反応にっいても、生化学的研究を進展させた。具体的には、フマル酸レダクターゼを前述と同様な無細胞抽出液から、各種カラムクロマトにより精製し、特徴づけを行った。同酵素は可溶性の5サブユニット型であり、NADHを還元力として用いていることが明らかとなった。なお、5つのサブユニットをコードする遺伝子は、ゲノム上バラバラの位置に存在していることも明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A Novel Ferredoxin-dependent Glutamate Synthase from the Hydrogen-Oxidizing Chemoaututrophic Bacterium Hydrogenobacter thermophilus TK-62007

    • 著者名/発表者名
      Masahumi Kameya, ら
    • 雑誌名

      Journal of Bacteriology 189(7)

      ページ: 2805-2812

  • [雑誌論文] Purification and Properties of Glutamine Synthetase from Hydrogenobacter thermophilus2006

    • 著者名/発表者名
      Masafumi Kameya, ら
    • 雑誌名

      Journal of Bioscience and Bioengineering 102(4)

      ページ: 311-315

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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