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2008 年度 実績報告書

還元的TCAサイクル関連代謝系の統合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380055
研究機関東京大学

研究代表者

石井 正治  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (30193262)

キーワード還元的TCAサイクル / Hydrogenobacter thermophilus / アミノ酸代謝
研究概要

還元的TCAサイクルにより炭酸固定を行う独立栄養生物であるHydrogenobacter thermophilusの、「還元的TCAサイクルの関連代謝系の統合的研究」で、本年度は以下の事柄を明らかにした。
1.本菌のアミノ酸代謝系について、アミノ基転移酵素を3種類精製し、その生化学的特性を明らかにした。グリオキシル酸を基質とする反応が複数検出されたことから、本菌の代謝系中での同物質の重要性が示唆された。ただし、今のところ、グリオキシル酸生成反応は明らかにされていないため、今後重点的に明らかにする必要がある。
2.本菌の同化的窒素代謝に関して、硝酸還元酵素を精製し、還元型フェレドキシンが電子供与体なっていることを明らかにした。
3.本菌の同化型窒素代謝に関して、亜硝酸還元酵素の大腸菌を用いた異種発現に成功した。還元型フェレドキシンが電子供与体となっていることが示唆された。2及び3の実験結果から、本菌おけるフェレドキシンの代謝的重要性がさらに明確になった。4とも絡む事柄であるが、フェレドキシン還元系を早急に明らかにしたい。
4.フェレドキシンアフィニティカラムを用いて、フェレドキシンと相互作用するタンパク質を網羅的に検索し、硫黄酸化酵素群がそのようなタンパク質として得られた。硫黄酸化酵素群が発現している必然性、フェレドキシンとの関連性など、今後生化学的に明らかにすべき重要課題と認識している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Isolation and characterization of a new facultatively autotrophic hydrogen-oxidizing Betaproteobacterium, Hydrogenophaga SP AH-242008

    • 著者名/発表者名
      Yoon KSら
    • 雑誌名

      FEMS MICROBIOLOGY LETTERS 278

      ページ: 94-100

    • 査読あり
  • [学会発表] 好熱性水素細菌Hydrogenobacter thermophilus TK-6株の硝酸同化酵素群の解析2009

    • 著者名/発表者名
      亀谷将史ら
    • 学会等名
      2009年日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      2009-03-29
  • [学会発表] 好熱性水素細菌Hydrogenobacter thermophilus TK-6株由来fumarate reductaseの解析2009

    • 著者名/発表者名
      三浦茜子ら
    • 学会等名
      2009年日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      2009-03-29
  • [学会発表] 好熱性水素細菌Hydrogenobacter thermophilus TK-6株のferredoxinとその関連代謝に関する研究2009

    • 著者名/発表者名
      三浦茜子ら
    • 学会等名
      2009年日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      2009-03-29
  • [学会発表] 好熱性絶対独立栄養性水素細菌Hydrogenobacter thermophilus TK-6の全ゲノム解析2009

    • 著者名/発表者名
      新井博之ら
    • 学会等名
      2009年日本農芸化学会大会
    • 発表場所
      マリンメッセ福岡
    • 年月日
      2009-03-29

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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