研究課題
ラットこ高脂肪食を長期間摂取させ、この間トレッドミル運動、カテキシ投与、クロフィブート乏いった、脂質代謝改善が期待される介入を行い、各群の肝臓における遺伝子発現プロファイルを得た。各々に共通な遺伝子発現変化と、特徴的な変化を抽出した。変化が大きかったパスウェイにグルココルチイコイドシグナルがあった。一方、マイルドなカロリー制限の効果を同様にマイクロアレイ解析で検討したところ、PPARalphaの下流に位置する因子であるCYP4Al4が顕著に応答することがわかり、エネルギー摂取状態や抗肥満効果の鋭敏な指標として有効であると考えられた。マイクロアレイ解析の他の有効利用例として、転写因子PU.1を過剰発現させたマスト細胞での分化誘導機構に関しても検討を行い、FcεRIシグナル系の変化を見出した。一方、プトロテオーム解析に関して、マイルドなカロリー制限に応答するタンパク質を幅広く検索した。得られた結果についてパスウェイ解析等を行い、糖代謝、ストレス応答、細胞周期、アミノ酸代謝関連の因子が多く変化することがわかった。特にprohibitinやnitrilaseの顕著な変化は、カロリー制限による寿命延伸効果との関連が示唆された。上記以外にも様々な機能性食品成分を標的として遺伝子発現プロファイルを蓄積した。これらの結果を含めて、Nutrigenomics Databaseのデータを充実させさらに価値のあるものとした。
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http://133.11.220.243/nutdb.html