研究概要 |
全身性及び組織特異的ノックアウトマウスを作製するために、マウスゲノムライブラリーを用いてER-60遺伝子領域をpolymerase chain reactionでクローニングした。遺伝子領域のうち、エキソン1を含んだ5' homology armはターゲッティングベクターの5'側LoxPの上流に、2,3,4はLoxPとPGKneoの間に、3'側LoxPの下流に3' homology armをサブクローニングした。ターゲッティングベクターをES細胞にトランスフェクトし、相同組み替えを起こさせ、ネオマイシン耐性により組み換え体となった細胞を選別した。得られたESクローンをC57BL/6Gマウス初期胚へ導入後、偽妊娠雌マウスへインジェクションした。帝王切開により出産させたマウスの中からキメラマウスをコートカラーにより選択した。キメラマウスをwild C57BL/6Gマウスと交配し、生まれたヘテロマウスをコートカラーにより選別するとともに、尾より抽出したDNAについてLoxリコンビナントに特異的な9.2kbのバンドの検出をPCR法で行いヘテロマウス(Lox/wt)であることを確認した。その結果、ヘテロマウス6匹を確認した。これらのヘテロマウスからホモマウス(Lox/Lox)を作製する。また、肝臓特異的なノックアウトマウスを作製するために、アルブミンプロモーターをもつcre recombinantマウスを入手し、交配の準備を行っている。
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