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2006 年度 実績報告書

再生鱗をモデルとしたコラーゲン配向機構の解明-魚コラーゲンから生体修復材料を造る

研究課題

研究課題/領域番号 18380109
研究機関北海道大学

研究代表者

都木 靖彰  北海道大学, 大学院水産科学研究院, 教授 (10212002)

研究分担者 浦 和寛  北海道大学, 大学院水産科学研究院, 助手 (90360940)
生駒 俊之  独立行政法人物質・材料研究機構, 生体材料研究センター・研究員 (20370306)
キーワードコラーゲン / 配列制御 / 組織再生医療 / 角膜再生 / 骨再生 / ウロコ / キンギョ / 硬骨魚類
研究概要

1.ウロコ形成細胞分化誘導因子のcDNAクローニング:哺乳類の骨芽細胞の強力な分化誘導因子であり、鱗再生時にも発現することをわれわれが明らかにしたBMP2およびRunx2(Cbfa1)のcDNAクローニングをキンギョを材料としておこない、その全塩基配列を決定した。Runx2はtype1,type2の2種のアイソフォームが得られたアミノ酸配列の相同性解析の結果、キンギョのBMP2およびRunx2は、ゼブラフィッシュのそれと最も高い相同性を示した。現在各々に特異的な配列を選定してプローブを作成し、in situ hybridization法を用いて鱗再生過程におけるそれら遺伝子の発現動態を解析中である。これまでにBMP・Runx2ともに、ウロコ周辺に存在するウロコ形成細胞と線維層板形成細胞に強く発現していることを確認した。
2.ウロコの非コラーゲン性基質タンパク質の性状解析:キンギョウロコの繊維層板より非コラーゲン性タンパク質を抽出し、SDS-PAGEにより骨質層(骨のモデル)のそれと比較した。骨質層ではEDTA水溶液抽出により多量の非コラーゲン性タンパク質が抽出されるのに対し、線維層板ではEDTA可溶性画分のタンパク質はほとんど含まれていなかった。このことから、線維層板の非コラーゲン性タンパク質は極端に量が少なく、しかもコラーゲンと強く結合して存在しているものと推測された。
3.ウロコのI型コラーゲンaサブユニツトcDNA塩基配列の決定:キンギョI型コラーゲンのa1、a2、a3サブユニット鎖cDNAの全塩基配列を決定した。キンギョa鎖のアミノ酸は配列は、ゼブラフィッシュa鎖と約90%、哺乳類のa鎖と約70%の相同性を示した。また、分子系統樹ではa3がa1から分岐したことを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Scale regeneration and calcification in the goldfish Carassius auratus : quantitative and morphological process. 73 : 46-54.2007

    • 著者名/発表者名
      Ohira, Y., M.Shimizu, K.Ura, Y.Takagi
    • 雑誌名

      Fisheries Science 73

      ページ: 46-54

  • [雑誌論文] Teleost fish scales : a unique biological model for the fabrication of materials for corneal stroma regeneration.2007

    • 著者名/発表者名
      Takagi, Y., K. Ura
    • 雑誌名

      Journal of Nanoscience and Nanotechnology 7

      ページ: 757-762

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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