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2008 年度 実績報告書

人工培養法を用いた海産白点虫の宿主-寄生体関係および防除に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380112
研究機関東京大学

研究代表者

良永 知義  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20345185)

キーワード海産白点虫 / Cryptocaryon irritans / 化学療法 / 薬剤 / スクーチカせん毛虫
研究概要

(1)海産白点虫の化学療法を目指して、昨年度に引き続き、昨年度とは異なる化学療法剤の有望な候補について、ヒラメを用いて魚毒性の検討を行い、飼料へ400ppmまでの添加であれば魚体の死亡は引き起こさないことが明らかと成った。ただし、200ppm以上では摂餌量の低下が観察された。なお、薬剤の種類については、将来の特許申請を鑑み、記述しない。(2)海産白点虫の化学療法剤として有望な薬剤について、比較研究としてヒラメに寄生するスクーチカせん毛虫への増殖抑制効果をin vitroで調べ、ある程度の増殖抑制効果があることを明らかにした。さらに、この薬剤を用いたスクーチカせん毛虫症治療の可能性を調べるために不可欠な、攻撃試験法を検討し、低塩分海水中で攻撃飼育することにより高率に発症させることができることを明らかにした。あわせて、攻撃のための細胞数、培養法についての最適条件を求めた。
(1)海産白点虫の化学療法剤として有望な薬剤について、比較研究としてヒラメに寄生するスクーチカせん毛虫への増殖抑制効果をin vitroで調べ、ある程度の増殖抑制効果があることを明らかにした。さらに、この薬剤を用いたスクーチカせん毛虫症治療の可能性を調べるために不可欠な、攻撃試験法を検討し、低塩分海水中で攻撃飼育することにより高率に発症させることができることを明らかにした。あわせて、攻撃のための細胞数、培養法についての最適条件を求めた。
(3)in vitro培養系を用いた海産白点虫の生物学的特性の解明の一環として、共焦点レーザー顕微鏡を用いた海産白点虫の核の発達の観察を試みた。その結果、蛍光染色によりシスト期の大型の虫体でも当該顕微鏡を用いて虫体の核ならびに虫体が摂取した宿主核を観察できることが明らかとなった。
(4)ワクチン開発を目的とした虫体のin vitro培養での大量作出法の開発のために、in vitro培養法の最適化を検討したが、培養系からの虫体の取出しが最も困難で、この点が大量作出のための最大の隘路となっている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Effective challenge method for Miamiensis avidus causing scuticociliatosis in olive flounder Paralichthvs olivaceus2008

    • 著者名/発表者名
      Takagishi, N., Yoshinaga, T., Ogawa, K
    • 学会等名
      第5回日本魚病学会国際シンポジウム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-10-18
  • [学会発表] Development and utilization of an in vitro culture technique for studies on Cryptocaryon irritans, the causative agent of white spot disease of marine fishes2008

    • 著者名/発表者名
      Tomoyoshi Yoshinaga
    • 学会等名
      7th Symposium on Diseases on Asian Aquaculture
    • 発表場所
      台北(台湾)
    • 年月日
      2008-06-25

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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