研究概要 |
開発した人工培養法を利用することにより,海産白点虫病に関する基礎研究から防除のための応用研究までの広い範囲の研究を大幅に進展させようとするものである。具体的には, (1)人工培養法では本虫が細胞を摂食し成長する様子を直接観察できるという利点を利用して, 宿主と本虫の宿主-寄生体関係の解明のための研究を, 特に宿主細胞のアポトーシス(細胞の自殺)と本虫の摂餌機構に注目して行う。(2)また,薬剤開発の一環として,人工培養法を用いた薬剤のスクリーニング法の開発を行うとともに、実際に薬剤の有効性のスクリーニングを行う。(3)さらに、ワクチン開発に資することを目的に,人工培養法を用いて増やした虫体による魚類の免疫法の検討を行う。
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