研究課題/領域番号 |
18380119
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
杉本 隆成 東海大学, 海洋学部, 教授 (40004428)
|
研究分担者 |
澤本 彰三 東海大学, 海洋研究所, 教授 (90119678)
岡田 喜裕 東海大学, 海洋学部, 教授 (70224037)
郭 新宇 愛媛大学, 沿岸環境研究センター, 准教授 (10322273)
萩原 直樹 東海大学, 海洋学部, 講師 (50198652)
仁木 将人 東海大学, 海洋学部, 講師 (30408033)
|
キーワード | 水産資源 / 黒潮変動 / 駿河湾 / サクラエビ / 円石藻 / 資源変動予測 / ADCP / 急潮 |
研究概要 |
1.漂流ブイによる駿河湾奥部の流況調査:放流した漂流ブイの軌跡と小型調査船によるCTD観測結果から駿河湾奥部のサクラエビ産卵場周辺の流況と、サクラエビ幼生の輸送経路を把握した。 2.駿河湾内での係留観測:2007年9,月末に駿河湾湾口部東端沖の水深1000m地点にADCPを6〜7ケ月間の予定で係留した。また,湾奥部西寄りの西倉沢定置網東端に流速計(上下2層)と水温・塩分計(1、5、10、15m深4層)と、蛍光・濁度計(5m深)を設置した。期間は9,月19日〜10月30日と、2月29日〜5月8日(予定)である。 3.音響ドップラー流速鉛直プロファイラー(ADCP)による横断観測:清水と土肥間の流速鉛直断面をモニターするために、約2時間半で往復するフェリーの船底に、初年度購入したADCPを取り付け、2008年2月からデータの取得を開始した。 4.サクラエビ産卵場周辺の環境調査:2007年7月〜10月の期間に、駿河湾奥の富士川河口先で、CTDによる水温・塩分の分布構造、バンドン採水による水質の分析、ノルパックネットとボンゴネット採集によるサクラエビ幼生の大きさと数、動物プランクトンの湿重量と種・サイズ組成等の反復調査を実施した。また、動物プランクトンと各成長段階毎のサクラエビ幼生の出現特性を前年度の観測結果と比較し、サクラエビ幼生の安定同位体比を現在分析中である。 5.サクラエビの資源量変動に関するニューラルネットワークを用いた予測:黒潮系暖水の流入量と河川流量の変動が餌プランクトンの生産とサクラエビの成長・逸散・漁獲量に及ぼす影響を、ニューラルネットを用いてパラメーター解析した。 6.人工衛星による水温・水色画像の解析:人工衛星による水色情報から黒潮沿岸域における円石藻ブルームの出現特性を調べた。その結果、9月末〜10月初めに富士川河口先のプリューム域に円石藻が出現し、その後10月末にかけて西岸に沿って移動している事実が、採水・電顕情報を組み合わせて確められた。
|