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2006 年度 実績報告書

クモ糸様タンパク質に注目した貝殻作りの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18380124
研究機関京都大学

研究代表者

豊原 治彦  京都大学, 農学研究科, 助教授 (90183079)

研究分担者 三上 文三  京都大学, 農学研究科, 教授 (40135611)
鈴木 徹  東北大学, 農学研究科, 教授 (70344330)
井上 広滋  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60323630)
キーワードマガキ / クモ系 / ペプチド / バイオミネラリゼーシ / 貝殻 / カルシウム / 外套膜 / 炭酸カルシウム
研究概要

申請者がマガキの外套膜遺伝子ライブラリーより得た貝殻形成関連遺伝子の一次構造は、「アメリカジョロウグモのクモ巣粘着糸」及び「アメリカジョロウグモの牽引糸」と高い相同性を示した。RT-PCRにより、それらのmRNAの分布をRT-PCR法とin situ hybridization法により調べたところ、ともに外套膜辺縁部にのみ発現することが確認されたが、両者の発現部位には多少の違いが認められ、前者は外套膜辺縁部のouter foldの外側に、もう後者はouter foldの内側に発現することが確認された。また、貝殻再生時に両mRNAの発現量が増加することが確認された。粘着糸様タンパク質については、さらに抗体を作製し、その翻訳産物の分布を調べた結果、貝殻稜柱層を囲むように発現していることがわかった。
次に、粘着糸様タンパク質中のクモ糸タンパク質と特に高い相同性を示す領域に含まれるYGPGDGPの7アミノ酸からなる繰り返し配列に注目し、この7アミノ酸の合成ペプチドが結晶形成に及ぼす影響を検討したところ、このペプチドのみで貝殻様結晶の誘導活性が認められた。この活性はYGPGDの5アミノ酸の合成ペプチドでも認められたが、YGPGAでは消失した。以上の結果から、貝殻様結晶誘導活性にはYGPGDの5アミノ酸で十分なこと、及びこのペプチド配列中のアスパラギン酸が活性発現に特に重要なことが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 産業財産権 (1件)

  • [産業財産権] 合成ペプチド及びその利用2006

    • 発明者名
      豊原治彦, 高木雅哉, 外岡武士
    • 権利者名
      京都大学
    • 産業財産権番号
      P501-0001
    • 出願年月日
      2006-09-27

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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