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2006 年度 実績報告書

WTO体制下の農業・農村社会発展戦略と公的普及モデルの開発に関する国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380137
研究機関龍谷大学

研究代表者

稲本 志良  龍谷大学, 経済学部, 教授 (80026468)

研究分担者 河村 能夫  龍谷大学, 経済学部, 教授 (10121625)
小田切 徳美  明治大学, 農学部, 教授 (10201998)
佐藤 了  秋田県立大学, 生物資源学部, 教授 (00299778)
横溝 功  岡山大学, 大学院環境学研究科, 教授 (00174863)
鈴木 俊  東京農業大学, 国際食糧情報学部, 教授 (10078206)
キーワード普及体制 / 公的普及 / 財政危機 / 民営化 / 民間普及 / 農協 / マシーネンリング / 会計事務所
研究概要

1)本研究参加者全員による研究会を龍谷大学において平成18年7月8日〜9日の2日間にわたって実施し、問題意識の確認、課題分担の確認を行った。
2)鈴木は、平成18年8月に東南アジア発展途上国の公的普及の動向と課題を明らかにするためにベトナムを、稲本・河村・横溝・狩谷は、平成19年3月に欧州先進諸国の公的普及の動向と課題を明らかにするために、ドイツ、フランス、ベルギー(EU本部)を訪問し、聞き取り調査、資料収集を行った。
3)多くの発展途上国において、公的普及事業が創設され、それを中心に展開されてきているが、その歴史、普及事業体制、普及活動内容は国によって異なる。
ベトナムの公的普及は、創設されて10年を経過、(1)普及対象(農業者)の技術格差、(2)普及方法の未整備、(3)普及員の技量不足、(4)普及のための設備・機材の不足、(5)普及業務に専念できる環境の未整備などの問題に直面している。
4)EU先進諸国においては、農業者団体、民間企業などによる普及事業が発展している。そのなかで、ドイツ(南部2州)、フランス(全域)において公的普及が展開されている。しかし、この間にも注目すべき相違がある。
ドイツ・バイエルン州においては、州政府一県事務所という公的ラインのなかで公的普及が展開されている。しかし、数年前から州政府の財政問題を背景に、公的普及、関連の外郭組織の普及の民営化が視野に入ってきている。
フランスにおいては、国と農業団体が資金を拠出して設立された農業普及のための組織が中心になっており、その県段階の組織が普及実務を担っている。
このようなドイツ(2州)とフランスの間の公的普及の相違、それが背景になった民営化をめぐる社会的な関心の相違は重要な意味を有している。1

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 農業普及に関する国際比較研究の課題と方法2007

    • 著者名/発表者名
      稲本 志良
    • 雑誌名

      農業普及研究 12巻・2号

      ページ: 2008/01/12

  • [雑誌論文] ドイツ南部における都市近郊農村・農業と農協による経済支援事業2007

    • 著者名/発表者名
      稲本 志良
    • 雑誌名

      農業 1493号

      ページ: 50-58

  • [雑誌論文] ベトナムの農業普及事業の現状と課題2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 俊
    • 雑誌名

      農村研究 (印刷中)

  • [雑誌論文] ネパールの農業普及事業の現状と課題2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 俊
    • 雑誌名

      農村研究 (印刷中)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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