研究課題
基盤研究(B)
表面と大気の接地境界層における水とエネルギーの移動現象に関する物理学的な理解は、地球温暖化や地球規模水循環変動のメカニズムを解明する上で重要である。こうした観点からここ数年国際的な共同プロジェクトにより広域的な現地観測が進められている。しかし、その多くの研究は地表面を大気側の境界条件として扱い、広域に設置された1点の観測データのみを基準にしたもので、地中で起こっている現象(水・物質循環とエネルギーの循環)に着目した研究は少ない。しかし、実際の地表面は表面被覆の状態や土壌の性質など、数メートル離れるだけでその特性が不均一に変化している。特に、広大な寒冷地の土壌に関しては、冬期の土壌凍結と春期の土壌融解を伴うために、接地境界層における水分動態を面的に推定することが難しい。そこで、本研究では、近年急速に開発が進んでいるセンサネット技術を利用して、寒冷地土壌の凍結と融解過程における水分動態を面的に把握し、衛星から得られるリモートセンシングデータと組み合わせることにより、寒冷地土壌で生じている水循環変動プロセスの解明に役立てる。
すべて 2008 その他
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Proceedings of 1st Global workshop on High Resolution Digital Soil Sensing and Mapping(Sydney-Australia) 2
ページ: 19-24
農業農村工学分野における情報化(社団法人農業農村情報工学会農業農村情報研究部会編,農業農村整備情報センター発行)
ページ: 127-13
http://www.iai.ga.a.u-tokyo.ac.jp/mizo/research/fieldinfomatic