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2007 年度 実績報告書

音響法による最終糖度予測情報に基づくキウイフルーツの流通管理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18380152
研究機関京都大学

研究代表者

西津 貴久  京都大学, 農学研究科, 助教 (40228193)

研究分担者 後藤 清和  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (60026581)
前澤 重禮  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (70173698)
中野 浩平  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (20303513)
キーワードキウイフルーツ / 密度計測 / 音響共鳴 / 追熟管理 / 貯蔵 / 流通
研究概要

本年度は,昨年度試作した密度計測装置の測定精度向上を図るとともに,本方式で密度選別した果実を用いて,収穫時密度による熟度進行の差異について実験的な検討を行った.2007年11月9日〜16日にかけてキウイフルーツの収穫時密度を農園で計測し,それらを実験室に持ち帰って,その後の追熟実験に供した.密度計測については,気温差による共鳴器自体の膨張・収縮による体積測定精度の低下を回避するために,肉厚(容器壁厚20mm)の真鍮製容器を新たに試作するとともに,計測プログラムを見直し,計測時間の短縮化を図った.その結果,体積測定については決定係数r^2=0.9999,SEC=0.14cm^3の精度での計測が可能となった.気温補正処理を行った密度計測では,液体置換法と質量計測から求めた密度を真値として,相関を取ったところ,決定係数r^2=0.9254,SEP=0.0019g/cm^3となった.測定精度は,昨年度より向上したが,糖度推定精度を1%以下とするためには,0.0037g/cm^3以下の密度差を検出しなければならず,密度選果に供するためにはさらなる精度向上が必要である.追熟実験では,3℃の低温庫に1週間程度貯蔵してから,20℃-100ppmのエチレン環境下に40時間曝露し追熟処理を行った.追熟処理後は5℃から25℃まで5段階の温度設定のインキュベータ内に貯蔵し,Brix糖度と硬度の経日変化を測定した.エチレン曝露直後にかなり糖化が進んでいたこともあり,各密度区間で最終糖度到達日数に有意な差がみられなかった.硬度計測結果からは低密度区のものほど軟化進行が速いことが確認された.低密度区のエチレン生成速度は他の区と比較して著しく大きかったが,このことは軟化進行が果実密度によって異なることと何らかの関連がある可能性がある.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 収穫時果実密度に着目したキウイフルーツ'ヘイワード'の追熟特性解析2008

    • 著者名/発表者名
      中野浩平・西津貴久・大西康平・後藤清和・前澤重禮
    • 学会等名
      農業機械学会第67回年次大会
    • 発表場所
      宮崎観光ホテル
    • 年月日
      2008-03-29
  • [学会発表] 密度によるキウイフルーツの追熟管理に関する研究-非接触型密度測定装置の試作および密度選別について-2008

    • 著者名/発表者名
      大西康平・西津貴久・近藤 直・中野浩平・後藤清和・前澤重禮・平野正
    • 学会等名
      農業機械学会第67回年次大会
    • 発表場所
      宮崎観光ホテル
    • 年月日
      2008-03-29
  • [学会発表] キウイフルーツ'ヘイワード'の長期低温貯蔵時における品質変化と果実密度の関係2007

    • 著者名/発表者名
      中野浩平・西津貴久・後藤清和・前澤重禮
    • 学会等名
      農業環境工学関連学会2007年合同大会
    • 発表場所
      東京農工大学 農学部
    • 年月日
      2007-09-14

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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