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2006 年度 実績報告書

細胞周期調節タンパクを分子標的とする造血系悪性腫瘍増殖制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18380187
研究機関東京農工大学

研究代表者

田中 あかね  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (80418673)

研究分担者 松田 浩珍  東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (80145820)
新井 克彦  東京農工大学, 農学部, 助教授 (60175940)
キーワード癌 / シグナル伝達 / 獣医学 / 動物 / 臨床
研究概要

1)ヒト、齧歯類、及びイヌの造血系腫瘍(白血病あるいは肥満細胞腫細胞)株を用いて、細胞周期調節タンパクの発現及び相互作用の網羅的解析を進めている。特に、G1/Sチェックポイント調節分子であるD型サイクリンやそれによって機能調節を受けるサイクリン依存性キナーゼに閲し、各細胞腫による発現動態や結合・相互作用の違いをウエスタンブロット法や共役免疫沈降法によって検出を行っている。
2)異常な細胞の増殖を抑制するCip/Kipファミリーサイクリン依存性キナーゼ阻害因子について解析を進めており、p21Cip1の発現調節異常、p27Kip1の遺伝子異常、p53ガン抑制遺伝子の発現低下・遺伝子異常などを見いだしている。また特に、p21Cip1のメチル化特異的PCR解析を実施している。
3)イヌ臨床症例サンプルにおいて、D型サイクリンなどの検出を実施し、リンパ腫ではサイクリンD1/2、肥満細胞腫ではサイクリンD3の発現亢進が確認されている。
4)上記の研究結果に従い、(株)アルファジェン(旧(株)ジェノファンクション)の協力を得て、D型サイクリンに対するsmall interference RNAを設計し、導入試験の準備を行っている。すなわち、GFP発現ベクターのイヌ細胞株への導入を様々な方法で実施し、エレクトロポーレーション法において十分な導入効率が得られることを確認した。
本研究により得られた成果に閲し、平成18年第44回日本度癌治療学会総会、並びに平成18年度第142回日本獣医学会学術集会にて、いずれも口頭発表を行った。特に、第142回日本獣医学会学術集会では、臨床分科会主催のシンポジウムにおける招待講演として研究成果を発表している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] The tyrosine kinase inhibitor imatinib [STI571] induces regression of xenografted canine mast cell tumors in SCID mice.2007

    • 著者名/発表者名
      Kobie K, Kawabata M, Hioki K, Tanaka A, Matsuda H, Mori T, Maruo K.
    • 雑誌名

      Research in Veterinary Science 82・2

      ページ: 239-241

  • [雑誌論文] Topical application with a new NF-kappaB inhibitor improves atopic dermatitis in NC/NgaTnd mice.2007

    • 著者名/発表者名
      Tanaka A, Muto S, Jung K, Itai A, Matsuda H.
    • 雑誌名

      Journal of Investigative Dermatology 127・4

      ページ: 855-862

  • [雑誌論文] マスト細胞の組織浸潤機構2006

    • 著者名/発表者名
      田中あかね, 松田浩珍
    • 雑誌名

      アレルギー・免疫 13・6

      ページ: 65-71

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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