研究概要 |
1)2次ライブラリーの作成 前年度までの成果をもとに同定した、HAに最適化したマルチバレントペプチドライブラリー(1次ライブラリー)を用い、野生型HAカラムならびにシアル酸結合サイトに変異を有するH:A(L194A)カラムの2種を用いてスクリーニングを行った。本検討により結合に中心的な役割を果たすと考えられるアミノ酸として、Arg、Lys、Valを同定することができた。これらのアミノ酸をlockingpositionとして導入した2次ライブラリー、すなわちXXX-Arg-XXX,XXX・Lys-XXX,XXX・Val-XXX)を4個持ち、HAに対してより結合親和性に優れた2次ライブラリーを合成した。 2)HAシアル酸結合部位特異的結合モチーフの同定 本2次ライブラリーのスクリーニングは、同様に野生型HAカラムならびにH:A(L194A)カラムの2種を用いて行った。野生型HAカラムを用いて得られた結合モチーフから、ミュータントHAカラムを用いて得られた結合モチーフを差し引くことにより、HAのシアル酸結合サイトに特異的に結合するペプチドモチーフを決定することができた。
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