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2006 年度 実績報告書

NPC1L1によるコレステロール吸収機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390047
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 晃成  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (30323405)

研究分担者 鈴木 洋史  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80206523)
高田 龍平  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (90376468)
本間 雅  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (60401072)
キーワード脂質 / 薬剤反応性 / 消化管吸収 / トランスポーター
研究概要

近年、コレステロールの消化管吸収に関与する膜輸送担体群(Niemann-Pick C1-like 1(NPC1L1)、ATP-binding cassette family G5/G8(ABCG5/G8))の単離報告が相次いでなされ、コレステロール吸収制御機構の解明に向け、より直接的なアプローチが可能な状況となった。本研究課題では、コレステロール取り込み輸送担体とされるNPC1L1分子に主眼をおき、輸送機構解析、特にNPC1L1によるミセル認識がコレステロール輸送に重要であるとの仮説のもと、その証明を試みている。さらに、臨床で見出されているNPC1L1のSNPsに焦点をあてながら、NPC1L1分子内に存在する特徴的なドメインの機能解明や阻害薬感受性に関する解析を予定している。
本年度は、ヒトNPC1L1遺伝子のクローニングおよびミセル成分輸送の同時検出系の構築を行った。ヒトNPC1L1の全長cDNAは、ヒト消化管由来細胞株よりPCRによって増幅単離し、哺乳類発現ベクターに組み込んだ。得られたベクターを細胞に一過性導入し、ウェスタンブロット・免疫染色を行った結果、適切な分子量の蛋白の発現・生理的局在と同様の細胞膜および細胞内顆粒への局在が観察された。現在安定発現系を作製中であるが、同時にアデノウイルスベクターを用いた実験も予定しており、こちらもベクター構築には成功している。既に胆汁ミセルからのコレステロール取り込みが見出されているラットNPC1L1遺伝子発現系を用い、[^3H]/[^<14>C]ラベル体を適宜組み合わせた胆汁ミセルの作成・輸送実験を行い、他のミセル成分(胆汁酸・リン脂質など)の取り込みが同時検出可能な実験系の構築に成功しており、今後詳細な検討を行っていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Down-regulation of hepatic transporters for BSP in rats with indomethacin-induced intestinal injury.2007

    • 著者名/発表者名
      Fujiyama N, et al.
    • 雑誌名

      Biol Pharm Bull. 30(3)

      ページ: 556-61

  • [雑誌論文] Oxidative stress and Mrp2 internalization.2006

    • 著者名/発表者名
      Sekine S, et al.
    • 雑誌名

      Free Radic Biol Med. 40(12)

      ページ: 2166-74

  • [雑誌論文] Functional analysis of mouse and monkey multidrug resistance-associated protein 2 (Mrp2).2006

    • 著者名/発表者名
      Ninomiya M, et al.
    • 雑誌名

      Drug Metab Dispos. 34(12)

      ページ: 2056-63

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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