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2007 年度 実績報告書

水チャネル・アクアポリン2をモデルとしたエンドソーム・ポストエンドソーム系の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390057
研究機関群馬大学

研究代表者

高田 邦昭  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20129290)

研究分担者 萩原 治夫  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80189464)
青木 武生  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (70150919)
鈴木 健史  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00261868)
松崎 利行  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30334113)
キーワードグルコーストランスポーター / アクアポリン2 / 小胞 / トラフィッキング / エンドソーム / 水輸送 / ゴルジ装置 / チャネル
研究概要

細胞膜水チャネルのアクアポリン2(AQP2)は腎臓集合管の主細胞で発現していて,細胞内小胞膜に局在している。この小胞のAQP2は,バソプレシン刺激により細胞膜へとエクソサイトーシスされる。小胞膜が細胞膜と融合することでAQP2は細胞膜に移送され,細胞膜の水透過性を上昇させている。バソプレシン刺激のよる細胞内でのシグナル伝達にはプロテインキナーゼAが関与し,その活性化によりAQP2がリン酸化されることによってAQP2小胞の細胞膜への融合が起こるとされる。そこで,リン酸化AQP2を特異的に認識する抗体を作製するために,リン酸化AQP2部分ペプチドを抗原としてウサギを免疫した。得られた血清をアフィニティー精製し,得られた抗体を用いてラット腎臓でウエスタンブロッティングをおこなった。その結果,リン酸化AQP2抗体は,おおむねAQP2に相当する部位の蛋白を認識し,その結合は,リン酸化AQP2部分ペプチドでは阻害されるが,非リン酸化AQP2部分ペプチドでは阻害されないのを確認した。この抗体を用いて,水をロードしたラットと,バソプレシンを投与したラットについて,その腎臓クリオスタット切片を使って蛍光抗体法により免疫染色をおこなった。その結果,バソプレシン処理により細胞膜にリン酸化AQP2が出現した。ただし,水をロードした状態でも,細胞内小胞にあるAQP2のかなりのものに陽性反応が見られた。またAQP2を発現したMDCK培養細胞でも,フォルスコリン刺激を加えなくても細胞内小胞にリン酸化AQP2が見られた。このように,リン酸化AQP2は細胞膜に移行したAQP2のみならず,細胞内小胞のAQP2にも見られ,その性状については今後検討の予定である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Differential localization of aquaporin-2 and glucose transporter4in polarized MDCK cells2007

    • 著者名/発表者名
      Hasegawa T
    • 雑誌名

      Histochem Cell Biol 127

      ページ: 233-241

    • 査読あり
  • [雑誌論文] lnternalization of caveolae and their relationship with endosomes in cultured human and mouse endothelial cells2007

    • 著者名/発表者名
      Aoki T
    • 雑誌名

      Anat Sci Int 82

      ページ: 82-97

    • 査読あり
  • [学会発表] 免疫シナプスにおけるPKC分子動態制御機購2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 健史
    • 学会等名
      第113回日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      大分
    • 年月日
      20080327-29
  • [学会発表] 生命科学における顕微鏡-形を見る意味-2007

    • 著者名/発表者名
      高田 邦昭
    • 学会等名
      日本顕微鏡学会第51回シンポジウム
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      20071019-20
  • [学会発表] 免疫シナプス超分子クラスターの分子機能動態.(シンポジウム2バイオイメージングで生体機能を観る、測る)2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 健史
    • 学会等名
      第48回日本組織細胞化学会総会、第39回日本臨床分子形態学会総会・合同学術集会
    • 発表場所
      甲府
    • 年月日
      20070928-29
  • [学会発表] Aquaporin-2(AQP2) is endocytosed via caveohn-dependent,clathrin-indenendent pathway in MDCK cells2007

    • 著者名/発表者名
      Aoki T
    • 学会等名
      The 5th International Conference of Aquaporin
    • 発表場所
      Nara,Japan
    • 年月日
      20070713-16
  • [学会発表] Ihtracelluar compartment of aquaporin-2(AQP2) and glucose transnorter-4(GLUT4) in MDCK Cells2007

    • 著者名/発表者名
      Takata K
    • 学会等名
      The 5th International Conference of Aquaporin
    • 発表場所
      Nara,Japan
    • 年月日
      20070713-16
  • [学会発表] 免疫シナプスにおける分子分布動態の3次元ライブセルイメージング解析2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 健史
    • 学会等名
      日本顕微鏡学会・第63回学術講演会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      20070520-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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