研究課題/領域番号 |
18390081
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高橋 智 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50271896)
|
研究分担者 |
工藤 崇 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (20288062)
|
キーワード | 発がん / 大Maf群転写因子 / 動物モデル / マクロファージ / 動脈硬化 / 血島 |
研究概要 |
1)MafBの動脈硬化病巣形成における機能解析 これまでの研究で、マクロフアージにおけるMafBの標的遺伝子として、microarrayによる解析でAIMを同定した。AIMは動脈硬化病巣での泡沫細胞のアポトーシスを抑制する因子として同定されており、AIM欠損マウスでは、動脈硬化病巣の形成が、著明に抑制される。そこで今年度は、動脈硬化病巣形成におけるMafBの機能を、培養細胞、動物個体を用いて解析した。MafB欠損マウスは出生直後に死亡するため、MafB欠損の胎児肝臓細胞を移植したLDLR欠損マウスに、高カロリー食を与えて、動脈硬化病巣の発症を解析した。その結果、MafB欠損の胎児肝臓の細胞を移植したていた。それらの病巣ではAIMの発現が有為に減少しており、マクロファージでのアポトーシスが促進していた。以上の結果から、MafBは動脈硬化病巣での泡沫細胞の生存に必須の転写因子であることが明らかとなった。 2)c-Mafの胎児造血における機能解析 これまでの研究から、C57BL/6Jの遺伝的背景を有するc-Maf欠損マウスでは、胎生中期に著明な貧血をきたし、胎生致死となることを明らかにした。その原因を解析したところ、胎児肝臓で形成される血島の形成に障害があることが明らかとなった。そこで今年度は、血島の形成に必要な接着分子を同定し、c-Mafとの関連を明らかにすることを目的とした。そめ結果、c-Maf欠損マウスの赤血球ではなく、マクロブナ乙ジに機能異常があるとが明らかとなった。マクロファージ上に発現している接着分子ついて、発現量の解析を継続して実施している。
|