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2007 年度 実績報告書

SLEモデルとしてのOncostatInM欠損マウスの自己免疫疾患発症機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390119
研究機関東京大学

研究代表者

宮島 篤  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50135232)

キーワード疾患モデル動物 / 自己免疫疾患 / サイトカイン / 樹状細胞 / マクロファージ
研究概要

我々はこれまでにOncostatin M(OSM)欠損マウスの表現型として、胸腺マクロファージの異常による胸腺内における死細胞の蓄積、脾臓ミエロイド樹状細胞(mDC)の機能異常によるOSM欠損マウスにおけるTh1応答の優位性、加齢による自己免疫性糸球体腎炎の発症を明らかにしてきた。本年度は、このマウスにおける自己免疫性糸球体腎炎とTh1応答の優位性との相関性に着目し、Th1応答を誘導するDCに焦点を当てた。自己免疫疾患症状を呈する老齢マウスの胸腺、脾臓、リンパ節でCDllc弱陽性の形質細胞様樹状細胞(pDC)と思われるDC亜集団の集積が認められたこと、pDCはSLEの病状と深く関連しているIFN-aの主要な産生細胞であることから、OSM欠損マウスのpDCを詳細に解析した。pDCの特異的表面マーカーの発現には週齢にかかおらず異常が認めらおかった。また、骨髄細胞からFlt3Lにより誘導したpDCの炎症性サイトカインの産生にも異常がなかった。さらに、老齢マウスの血清中にIFN-aも検出されなかった。これらの結果から、pDCやIFNaがOSM欠損マウスにおける糸球体腎炎に直接関与する可能性は低いと考えられた。そこで、Th細胞の制御に関与するmDCの解析を行った。WTおよびOSM欠損マウスの骨髄細胞からGM-CSFでDCを誘導し、抗原刺激による遺伝子発現を経時的にマイクロアレイにより解析した。WTとOSM欠損のmDCの遺伝子発現の比較から、DCの正あるいは負の制御に関わる因子の候補分子を検索して興味深い複数の分子を見いだした。現在、これら同定したDC制御因子の候補分子について解析を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Oncostatin M Receptor-b Signaling Limits Monocytic Cell Recruitment in Acute Inflammation2008

    • 著者名/発表者名
      Hams E, Colmont C. S., Dioszeghy V., Hammond V. J., Fielding C. A., Williams A. S., Tanaka M., Miyajima A., Taylor P. R., Topley N., Jones S. A.
    • 雑誌名

      J. Immunol 181(3)

      ページ: 2174-2180

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Oncostatin M regulates secretoglobin 3A1 and 3A2 expression in a bidirectional manner2008

    • 著者名/発表者名
      Tomita T., Yamada A., Miyakoshi A., Kido T., Sheikh F., Srisodsai A., Miyajima A., Donnelly R. P., Kimura S.
    • 雑誌名

      Am. J. Respir. Cell. Mol. Biol. 掲載確定 (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Identification and characterization of a novel immune response regulatory factor in macrophages2008

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi S., Ito H., Miyajima A.
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会総会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      20081201-20081203

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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