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2007 年度 実績報告書

インターフェロン系転写因子IRF-2遺伝子欠損による急性膵炎モデルの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390124
研究機関長崎大学

研究代表者

松山 俊文  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (30165922)

キーワードインターフェロン / インターフェロン制御因子 / IRF-2 / 急性膵炎 / 二重鎖RNA
研究概要

IRF-2遺伝子欠損マウスではウイルス感染や合成二重鎖RNAの腹腔内投与によって急性出血性膵炎が生じる。合成二重鎖RNA腹腔内投与後のIRF-2遺伝子欠損マウスの脾臓においてIL-22、IL-17の発現が増加していることを見出した。放射線照射したIRF-2遺伝子欠損マウスにIRF-2ヘテロマウスの骨髄を移植する骨髄移植実験において、急性膵炎が合成二重鎖RNAを腹腔内投与にて再現されたが、逆の組み合わせでは再現出来なかった。これらの結果は、IRF-2遺伝子欠損マウスでは膵臓組織の障害が膵炎の一次的な原因である可能性を推測させる。現在さらに、IRF-2と、IRF-1、TNF-R、Rag2などのダブルノックアウトマウスを作成し、合成二重鎖RNA誘発性急性膵炎における他の因子との関与の検討を進めているところである。In vitroの系においては、マウス膵外分泌腺由来細胞株266-6で、siRNAにてIRF-2をノックダウンさせ、合成二重鎖RNAやサイトカインとの相互作用の解析をおこなっている。また、266-6細胞よりcDNAライブラリーを作成し、two-hybrid法にてIRF-2と会合する因子の同定を行い、IRF-2のメチル化に関与する可能性の遺伝子を同定したところである。また膵炎に関与するサイトカインであるIL-22の作用にはSTAT3の活性化が重要であることを証明し、更にIRF-2遺伝子欠損マウスの脾臓では合成二重鎖RNAによるSTAT3のDNA結合能やNF-kBのDNA結合能にも違いが認められた。またIL-22RのKOマウスの作成のためのES細胞スクリーニングも進行中であり、現在まで約8000個のコロニーから2個の陽性クローンを見いだしたがランダム挿入も同時におこっていたためコンストラクトの作成からやり直しているところである。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] Deubiquitylation of histone H2A activates transcriptional initiation via trans-histone cross-talk with H3K4 di-and trimethylation.2008

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa T
    • 雑誌名

      Genes Dev. 22

      ページ: 37-49

  • [雑誌論文] Nucleolar targeting of proteins by the tandem array of basic amino acid stretches identified in the RNA polymerase I-associated factor PAF492008

    • 著者名/発表者名
      Ushijima R
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun (印刷中)

  • [雑誌論文] Ionizing radiation induces macrophage foam cell formation and aggregation through JNK-dependent activation of CD36 scavenger receptors.2008

    • 著者名/発表者名
      Katayama I
    • 雑誌名

      Int J Radiat Oncol Biol Phys 70

      ページ: 835-846

  • [雑誌論文] Inactivation of p14ARF in Adult T cell Leukemia/Lymphoma2007

    • 著者名/発表者名
      Kohno T
    • 雑誌名

      International Journal of Integrative Biolog 1

      ページ: 28-36

  • [雑誌論文] Helicobacter pylori induces CCL20 expression2007

    • 著者名/発表者名
      Tomimori K
    • 雑誌名

      Infect Immun 75

      ページ: 5223-5232

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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