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2006 年度 実績報告書

新規熱帯熱マラリア伝搬阻止ワクチン抗原の網羅的な同定

研究課題

研究課題/領域番号 18390129
研究機関愛媛大学

研究代表者

坪井 敬文  愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 教授 (00188616)

研究分担者 竹尾 暁  愛媛大学, 無細胞生命科学工学研究センター, 講師 (40302666)
入子 英幸  鳥取大学, 医学部, 助手 (60346674)
キーワード感染症 / マラリア / ワクチン / ゲノム / バイオテクノロジー
研究概要

マラリア伝搬阻止ワクチンは、現在までわずかに4種類の候補分子が研究されてきたのみであり、未だ実用化に至っていない。そこで、新規なワクチン候補抗原となる分子の探索が急務となっていた。そのための必須情報として、熱帯熱マラリア原虫のゲノム情報が2002年に公開され、生殖母体期に特異的に発現するタンパク質の存在が示唆された。しかし、これらの遺伝子情報からワクチン研究を開始するために必須となる組換えタンパク質の発現は、既存のいかなる方法を用いても困難であった。そこで我々は、新規な組換えタンパク質合成法であるコムギ胚芽無細胞法を用いてゲノムワイドに発現した熱帯熱マラリア原虫生殖母体期の組換えタンパク質を用いて、新規の伝搬阻止ワクチン候補抗原を探索し、新規ワクチン候補分子を同定することを目的に本研究を実施した。熱帯熱マラリア原虫生殖母体特異的cDNAを約190種類を鋳型に用いて、昨年度内に合計148種類の生殖母体特異分子を組換えタンパク質として発現することに成功した。次に、伝搬阻止活性を有する患者血清を用いて熱帯熱マラリア原虫生殖母体タンパク質をスクリーニングしたところ、これまでに27種類の生殖母体タンパク質が候補抗原として選択された。また、これらのうち5種類のタンパク質を大量合成し、精製の後抗血清を得た。間接蛍光抗体法を用いて検討した結果、それらは、熱帯熱マラリア原虫生殖母体に発現しているタンパク質であることが確認された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Reemerging vivax malaria : changing patterns of annual incidence and control programs in the Republic of Korea.2006

    • 著者名/発表者名
      Han ET
    • 雑誌名

      Korean Journal of Parasitology 44

      ページ: 285-294

  • [雑誌論文] Plasmodium vivax serine repeat antigen (SERA) multigene family exhibits similar expression patterns in independent infections.2006

    • 著者名/発表者名
      Palacpac NM
    • 雑誌名

      Molecular and Biochemical Parasitology 150

      ページ: 353-358

  • [雑誌論文] The Plasmodium vivax homolog of the ookinete adhesive micronemal protein, CTRP.2006

    • 著者名/発表者名
      Kaneko O
    • 雑誌名

      Parasitology International 55

      ページ: 227-231

  • [雑誌論文] 2-Cys Peroxiredoxin TPx-1 is involved in gametocyte development in Plasmodium berghei.2006

    • 著者名/発表者名
      Yano K
    • 雑誌名

      Molecular and Biochemical Parasitology 148

      ページ: 44-51

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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