研究課題/領域番号 |
18390160
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
嶋津 岳士 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50196474)
|
研究分担者 |
田崎 修 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90346221)
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60379203)
松本 直也 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (50359808)
|
キーワード | 災害医療 / 救急医療 / 緊急事態 / テロ / NBCテロ / 院内感染 / 中毒 / 医療事故 |
研究概要 |
災害時の医療対応に関する研究として、(1)災害現場での医療対応における構成員の役割を記述した英国のテキスト「大事故災害における管理システム」を共同翻訳者とともに出版した。これは以前に我々が翻訳を行った災害現場での医療対応に関するテキスト(「大事故災害への医療対応」、第二版)の活用マニュアルとして位置づけられるものである。(2)病院での医療対応に関する英国のテキスト(Major Incident Medical Management and Support(MIMMS): The Practical Approach in the Hospital、「大事故災害への医療対応:病院における実践的アプローチ」)の翻訳を行い、その内容について協同研究者らと評価を行っている。これは、災害現場での対応に関する上記のテキスト(大事故災害への医療対応、第二版)を補完する内容で、今日の日本の災害医療において有用性が高く、かつ社会的な要求にも合致するものである。(3)医療従事者が災害医療の基本を理解するための机上演習を開発し、大阪府DMAT研修において実践した。これは「大阪空港航空機事故」という地域の災害を想定したシミュレーションで、上記のMIMMSの原則に則った災害医療の基本を、画像を活用した参加型の演習によって学習するように企画したものである。 地域における組織間連携に関する研究(勉強会活動)として、北摂地域において医療機関、消防、警察、保健所、中毒情報センターとともに勉強会を2001年より継続しているが、今年度は初めて核・放射性物質(N)災害に関するテーマをとりあげた。 緊急事態対応に関する研究では、わが国においても大震災やテロ、火災などに伴った発生が懸念されている熱傷集団災害の事例と各国の対応体制について研究を行った(木所昭夫編、「熱傷治療マニュアル」(中外医学社)に掲載予定)。
|