研究課題/領域番号 |
18390181
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
原田 規章 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70116747)
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研究分担者 |
井上 正岩 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (20335722)
横山 健治郎 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (70346550)
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キーワード | 手腕振動 / 振動障害 / 手腕振動症候群 / 末梢循環障害 / 末梢神経障害 / 急性振動負荷 / 血流 / 振動感覚閾値 |
研究概要 |
広範な産業分野において振動工具が使用されており、先進工業国では国民の2〜3%が職業性振動暴露による健康障害のリスク下にあると推定されており、わが国も同様な状況にある。一方、振動障害(手腕振動症候群)の予防対策に関してわが国は30年以上にわたる研究の蓄積と実践の経験を有している。 しかし、手腕振動曝露の生体影響評価と予防対策に関し、特に解決を要する課題として、手腕振動症候群の病態、特に臨床所見との関連、信頼性の高い診断方法の確立、手腕振動生体影響の周波数依存性の検討が残されている。 本年度は、振動障害の特に末梢循環障害の検査法について国内外の文献を体系的に精査し、そのレビューをもとにスウェーデンのエーテボリで開催された第2回手腕振動症候群診断に関するワークショップにおいて基調報告を行なった。 手腕振動症候群患者と健常対照者を対象とし、特にISO方式を用いて数種類の末梢循環障害と末梢神経障害の検査を行なった。末梢循環検査法としては12℃と10℃の冷水を用いた両手浸漬手指皮膚温検査、30℃、15℃、10℃の片手4指中節冷却負荷による手指血圧検査、末梢神経障害検査法として4Hz、31.5Hz、125Hzの3周波数による手指尖振動感覚閾値検査を行ない解析中である。 さらに、人を対象として異なる実験室温下において把持力が調節可能な加振ハンドルを用いた急性振動負荷実験を行ない、手指皮膚温と手指血流(熱勾配式血流計)および指尖振動感覚閾値への振動影響、特に周波数依存性および振動強度依存性を検討した。 以上の成績の解析を継続するとともに追加研究を準備中である。
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