研究概要 |
神経-免疫相互作用への低濃度トルエン曝露の影響を探る目的で、免疫不全マウスの記憶関連遺伝子へのトルエン曝露の影響を検索した。10週齢のBALB/c(野生型)とBALB/c nu/nu(ヌード)マウスを用いて、昨年度報告した鼻部曝露装置を用いて、0ppmと9ppmトルエンの30分間曝露を行った。リアルタイムRT-PCRの測定の結果、野生型ではグルタミン酸受容体NR2A,リン酸化酵素CaMKIV,および転写因子CREB1のmRNA発現がトルエン曝露で有意に亢進した。しかしながら、ヌードマウスのほうではトルエン下記の実験群を設定し、経気道曝露(気管内投与)を施行した。ナノマテリアルはカーボンナノ粒子、二酸化チタン、酸化亜鉛、等を使用した。1.vehicle曝露群2.ナノマテグアノ曝露群3.細菌毒素曝露群(lipopolysaccharide:LPS)4.ナノマテリアル+細菌毒素併用曝露群 経気道曝露の24時間後に、諸検討を施行した。
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