研究課題/領域番号 |
18390194
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
谷川 武 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80227214)
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研究分担者 |
佐藤 誠 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50242409)
桜井 進 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (50375515)
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キーワード | 睡眠呼吸障害 / コホート研究 / メタボリックシンドローム / 高血圧 / 糖尿病 / パルスオキシメータ / フローセンサ |
研究概要 |
本研究では、地域住民および勤労者からなる大規模一般集団を対象に、睡眠呼吸障害(SDB)の有無、重症度、自然経過ならびにSDBへの治療的介入が、高血圧、糖尿病、肥満、メタボリックシンドロームの発症や進展に及ぼす影響をコホート研究によって明らかにするために下記の研究を実施した。 【テーマA】SDBと高血圧・糖尿病に関する縦断研究 2007年度は3地域の住民検診受診者のうち、700人に対し、SDB重症度、血圧、糖尿病の既往を調べた。このデータをベースライン値として設定する。重症SDB者に対しては、減量教室などでの保健指導やCPAPによる治療を継続している。 【テーマB】SDBと反応性蛋白(hs-CRP)、心房細動、耐糖能異常、メタボリックシンドロームのそれぞれとの関連に関する横断研究 2007年度は3地域の住民検診受診者に対し、SDBとメタボリックシンドローム該当者(MS+)および非該当者(MS-)の関連を調べた。また、パルスオキシメトリ法を実施した40歳から74歳の男女約700人に対して、検診時にhs-CRP、インシュリン、血糖値の測定および標準12誘導心電図を実施した。その結果、SDBの重症度とhs-CRP値の間に、有意な関連が認められた。また、SDBの重症度が増すに従い心房細動有病率が有意に高い傾向が認められ、英文雑誌に掲載された。 【テーマC】フローセンサ法を用いたSDB検出に関する横断研究 2000年から2005年にかけて、パルスオキシメトリ法を実施した40歳から74歳の地域住民の男女約5,000名の中から今年度は約500名についてフローセンサ法とパルスオキシメトリ法を同時に用い、おのおのSDB値と血圧上昇との関連を検討した。その差異については検討中である。
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