研究課題/領域番号 |
18390201
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
|
研究分担者 |
森田 明美 独立行政法人国立健康・栄養研究所, 栄養教育プログラム・生活習慣病予防プロジェクト, プロジェクトリーダー (40262638)
玉置 淳子 近畿大学, 医学部, 講師 (90326356)
池田 行宏 近畿大学, 医学部, 講師 (20368294)
佐藤 裕保 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (10337115)
|
キーワード | 骨粗鬆症 / 骨密度 / 無作為抽出標本 / リスク要因 / 縦断研究 |
研究概要 |
骨粗鬆症による骨折のリスク評価法を確立するために、報告者らが平成7-8年度に実施した沖縄県M市、香川県S市、福島県N町のBaseline studyを受診した1,850人から死亡や転居を除く1515人を対象に、満10年の追跡調査を以下のように実施した。 1.受診者は1040人、受診率68.6%であった。 2.胸腰椎のデジタル画像撮影 本調査時現在50歳以上の720人につきHologic社QDR4500A車載型を用い、単一エネルギーX線吸収法にて胸腰椎側面のデジタル画像撮影を実施した。 2.症候的骨折の把握 症候的骨折(Clinical fracture)、すなわち「痛みを伴い、医療機関でレントゲン撮影を受けて医師によって診断された骨折」を問診で把握した。 3.骨密度の測定 二重エネルギーX線吸収法Hologic社QDR4500A車載型にて第2〜4腰椎正面と大腿骨近位部の骨密度を、Norland/Stratec社製pDXAにて橈尺骨遠位部の骨密度を測定した。また超音波骨密度測定器(Hologic社製Sahara)による腫骨の測定も併せて実施した。 4.体格、筋力の測定 自動身長体重計(竹井科学TK-11868h)とデジタル表示ストレインゲージ握力計(竹井科学TKK5101)を用い、身長、体重、握力の測定を実施した。 5.既往歴、家族歴、ライフスタイルについての面接調査 家族の骨折の発生状況、食生活、喫煙・飲酒歴、運動習慣、労働状況、カルシウム摂取量などの項目を、詳細に聴取した。 以上の調査は平成18年9月にて成功裏に終了した。腰椎、大腿骨近位部の骨密度の解析も終了し、現在は胸腰椎のデジタル画像の骨折解析を実施中で、これは来年度に継続する。体格、問診、アンケート等のデータは矛盾回答などを訂正後、電子化し、データベースの構築を完了した。平成19年度は骨折解析、遺伝子解析、保存血を使った骨代謝マーカー検査を完了し、骨折リスク評価法を構築する。
|