• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

メタボリックシンドロームにおける血管-代謝臓器連関の転写ネットワーク

研究課題

研究課題/領域番号 18390230
研究機関東京大学

研究代表者

眞鍋 一郎  東京大学, 大学院医学系研究科, 科学技術振興特任教員 (70359628)

研究分担者 永井 良三  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60207975)
西村 剛  東京大学, 医学部附属病院, 非常勤医員 (20422305)
藤生 克仁  東京大学, 医学部附属病院, 非常勤医員 (30422306)
キーワード循環器・高血圧 / 糖尿病 / トランスレーショナルリサーチ / 動脈硬化 / メタボリックシンドローム / 転写調節 / KLF5
研究概要

本研究計画では、メタボリックシンドロームの進展と、その臨床的帰結として最重要な動脈硬化発症の分子機構について、血管と代謝臓器の両者に関してストレス応答に対する転写ネットワークの観点から横断的に研究を行ない、代謝ストレスなどの慢性的ストレスや慢性炎症状態がどのようにしてメタボリックシンドロームから動脈硬化性疾患を惹起するのかを明らかとすることを目的とする。さらに、転写ネットワークに対して作用する血管疾患及びメタボリックシンドロームへの治療戦略の開発を行う。そのために、代謝臓器の機能とストレス応答を制御するKLF5を中心とした転写調節ネットワークの解析を行い、KLF5が代謝ストレスに応じてエネルギー消費を制御していることを明らかとした。KLF5ヘテロノックアウトマウスは高脂肪食負荷に対してメタボリックシンドロームを呈しにくい表現型を呈するが、このメカニズムとして骨格筋細胞におけるKLF5の機能が重要であることを明らかとした。動脈硬化の転写調節ネットワークについても検討を行い、脂肪細胞におけるC/EBPからKLF5への情報伝達とは異なるメカニズムにより転写制御されていることを見いだした。さらに、KLF5とPPARの相互作用が重要なことを見いだし、この相互作用がKLF5ネットワークの機能制御に重要であること、またPPARのアゴニスト・アンタゴニストを用いることによってKLF5機能を調節できることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Synthetic Retinoid Am80 Reduces Scavenger Receptor Expression and Atherosclerosis in Mice by Inhibiting IL-6.2006

    • 著者名/発表者名
      Takeda N
    • 雑誌名

      Arterioscler Thromb Vasc Biol 26・5

      ページ: 1177-1183

  • [雑誌論文] Overexpression of Monocyte Chemoattractant Protein-1 in Adipose Tissues Causes Macrophage Recruitment and Insulin Resistance.2006

    • 著者名/発表者名
      Kamei N
    • 雑誌名

      J Biol Chem 281・36

      ページ: 26602-26614

  • [雑誌論文] DeltaEFI mediates TGF-beta signaling in vascular smooth muscle cell differentiation.2006

    • 著者名/発表者名
      Nishimura G
    • 雑誌名

      Dev Cell 11・1

      ページ: 93-104

  • [雑誌論文] Jaggedl-selective Notch Signaling Induces Smooth Muscle Differentiation via a RBP-J(kappa)-dependent Pathway.2006

    • 著者名/発表者名
      Doi H
    • 雑誌名

      J Biol Chem 281・39

      ページ: 28555-28564

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi