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2008 年度 実績報告書

肺リンパ脈管筋腫症(LAM)におけるLAM細胞の増殖および病変形成機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18390243
研究機関順天堂大学

研究代表者

瀬山 邦明  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10226681)

研究分担者 熊坂 利夫  順天堂大学, 医学部, 准教授 (00286709)
児玉 裕三  順天堂大学, 医学部, 助教 (30384069)
キーワードリンパ脈管筋腫症 / がん抑制遺伝子 / TSC遺伝子 / リンパ管新生 / 結節性硬化症 / 自然気胸 / 嚢胞性肺疾患 / リンパ行性転移
研究概要

1.LAM症例の集積とTSC遺伝子解析:紹介施設の協力により、新規LAM症例37例の診療を開始し(一部はセカンドオピニオンのみ)、7例のLAM症例の臨床検体(生検や肺移植時の肺組織、乳糜胸水・腹水など)を集積した。研究利用を目指して血清・血胸・尿・細胞株の保存、初代培養細胞系の樹立、を継続して行っている。
2.in vitroでのLAM細胞クラスター(LCC)の増殖・継代、人工的な構築を目的として、LAM細胞の3次元培養を行った。VEGF-C、VEGF-Dなどのリンパ管内皮細胞増殖因子を添加して試みたが、患者から分離したLCCの継代はできなかった。
3.高度免疫不全マウスであるNOGマウスを購入し、以下の(A)から(C)の方法でヒト化LAMモデルマウス作成を試みた。(A)培養LAM細胞、あるいは患者から採取したLCCを腹腔内へ投与(B)培養LAM細胞とリンパ管内皮細胞が増殖する足場としてマトリゲルを用いて腹腔内投与。(C)NOGマウスへVEGF-Dのプラスミドをtransfectionした293cellを皮下に投与し、4週間後に腫瘍と皮膚の間に新生されたリンパ管を目指してLCCを投与する。(A)では腹腔内に腫瘍性病変は認められず、増殖しやすくする足場としてマトリゲルを用いた(B)でも病変は認められなかった。リンパ管を増生させた状態にしてLAM細胞が生育しやすい環境を作るため(C)を行っいリンパ管内に投与を試みたが、LAM病変は認められなかった。腫瘍細胞の増殖速度が速くLAM細胞の生着や増殖は阻害されたこと、またLAM幹細胞が生着するためのニッチとして作用すると考えられるリンパ管内皮細胞から分泌される液性因子が最も良い条件下で添加できていなかった可能性もある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Matrix metalloproteinases in blood from patients with LAM.2009

    • 著者名/発表者名
      Odajima N, et al.
    • 雑誌名

      Respir Med. 103

      ページ: 124-129

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Sirolimus amelioration of clinical symptoms of recurrent lymphangiolei omyomatosis after living-donor lobar lung transplantation.2008

    • 著者名/発表者名
      Sugimoto R, et al.
    • 雑誌名

      J Heart Lung Transplant. 27

      ページ: 921-924

    • 査読あり
  • [学会発表] Lymphangiogenesis in lymphangioleiomyomatosis -Lymphangiogenesis and GnRH therapy-9:25-9:50a. m.2008

    • 著者名/発表者名
      Seyama K
    • 学会等名
      LAM Foundation 2008 International Research Conference
    • 発表場所
      Cincinnati, USA
    • 年月日
      2008-04-05
  • [備考] 気胸・肺のう胞スタディグループホームページ:

    • URL

      http://kikyoustudy.wordpress.com

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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