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2007 年度 実績報告書

メタボリックシンドロームにおけるエネルギー代謝調節因子の探索とその機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18390268
研究機関筑波大学

研究代表者

山田 信博  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (40200729)

研究分担者 島野 仁  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20251241)
高橋 昭光  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (70344893)
キーワードメタボリックシンドローム / インスリン抵抗性 / 転写調節因子 / エネルギー代謝 / 糖尿病
研究概要

カロリー特に脂質の過剰摂取は肥満,メタボリックシンドローム、糖尿病の発症要因として国民の健康を脅かしている。また脂肪酸の質の違いにより代謝にもたらす影響が異なることもよく知られている。われわれは,このように過栄養が生活習慣病をもたらす分子病態メカニズムの解明を目標に、栄養シグナルが脂肪酸合成を誘導する分子機構を生理、病態両方の視点で解析してきた。特に脂肪酸合成の転写調節に焦点をあてた研究を展開し、SREBP-1cが栄養状態によって変動する倹約遺伝子であり、脂肪酸合成における主要な制御因子であることを生体において明かにしてきた。また肝やβ細胞の脂肪毒性病態において、SREBP-1cの活性化が関与していることを示してきた。従来より個体としてのエネルギー過剰が、エネルギー代謝の破綻を通じて、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすというコンセプトのもと、主にマウスを用いた実験を通じてこの脂質合成転写因子SREBP-1cがインスリンシグナルやインスリン分泌に直接影響し、メタボリックシンドロームや糖尿病の病態の発症や悪化に関連していることを示した。さらにSREBP-1cの標的遺伝子として,炭素数12-16の飽和および一価不飽和脂肪酸の鎖長伸長反応をつかさどり、炭素数18以上の長鎖脂肪酸の合成に重要な役割を果たしている酵素Elov16をクローニングし、その機能を解析した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Crucial role of a long-chain fatty acid elongase, Elov16, in obesity-induced insulin resistance.2007

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaka T, Yamada N, et. al.
    • 雑誌名

      Nat Med 13

      ページ: 1193-1202

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Protein kinase A suppresses sterol regulatory element-binding protein-1Cexpression via phosphorylation of liver X receptor in the liver.2007

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto T, Yamada N, et. al.
    • 雑誌名

      J Biol Chem 282

      ページ: 11687-11695

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of aerobic exercise training on serum levels of high-density lipoprotein cholesterol: a meta-analysis.2007

    • 著者名/発表者名
      Kodama S, Yamada N, et. al.
    • 雑誌名

      Arch Intern Med 167

      ページ: 999-1008

    • 査読あり
  • [学会発表] メタボリックシンドロームと動脈硬化症の発症・進展2008

    • 著者名/発表者名
      山田信博
    • 学会等名
      第80回日本医学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2008-04-07

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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