研究課題
基盤研究(B)
ATPは生命体のエネルギー源であると共に重要な代謝シグナルとして機能し、膵β細胞ではグルコースによるインスリン分泌を引き起こす引き金として機能する。一方、cAMPは種々の生命体における普遍的な細胞内シグナルであり、膵β細胞ではインスリン分泌を著明に増強させる。グルコースによるインスリン分泌ではATPが重要な代謝シグナルとなっており、細胞内ATPの増加はATP感受性K+(KATP)チャネルを閉鎖しインスリン分泌を惹起する(Miki PNAS,1998)。しかしcAMPによるインスリン分泌増強の分子メカニズムは現在でも不明な点が多い。これまでKATPチャネルは膵β細胞におけるグルコース感知に必須と考えられていたが、申請者らはKATPチャネル欠損マウスにおいても、GLP-1の存在下では明らかなグルコース応答性インスリン分泌応答が惹起されることを見出した。そこで本研究ではGLP-1によるKATPチャネル非依存性のグルコース感知機構を解明することを目指した。
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