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2006 年度 実績報告書

免疫応答・炎症反応に対するカチオントランスポーターの関与とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 18390287
研究機関東京大学

研究代表者

山本 一彦  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80191394)

研究分担者 沢田 哲治  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50235470)
川畑 仁人  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70334406)
藤尾 圭志  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70401114)
キーワード関節リウマチ / 疾患関連遺伝子 / 有機カチオントランスポーター / SLC22A4 / サイトカイン / エルゴチオネイン
研究概要

第5染色体の5q31領域に、関節リウマチ関連遺伝子としてSLC22A4(Solute Carrier Family 22 Member 4)があることを報告した。SLC22A4は、有機カチオンを輸送する分子である。SLC22A4のイントロン1にあるSNPを含む配列が転写調節機能を有し、SNPのアレルの別によってその転写効率が変化することを明らかにした。最近、SLC22A4のアミノ酸変化を伴うミスセンス変異およびこれと強い連鎖不平衡にあるSLC22A5の5'UTRのSNPがクローン病と相関していることが判明し、有機カチオントランスポーターと炎症疾患との関係が注目されるに至っている。
以上の状況をふまえ、本研究ではSLC22A4の発現量と炎症との関連を明らかにする目的で、種々の実験を行った。特にSLC22A4の遺伝子導入および抑制により、各種刺激による炎症反応関連サイトカインの動きをRT-PCR、固相酵素抗体法などの方法で測定した。しかし、培養条件や細胞の状態により、結果が変動し、確定的な結果を得ることは出来なかった。この点で、最近まで、SLC22A4の輸送基質は同定されておらず、生理的な機能も不明であったが、エルゴチオネインが輸送基質になることが報告された。そこで培養細胞(A549肺癌細胞)にエルゴチオネインを加えた後、炎症性サイトカインである腫瘍壊死因子(TNFα)刺激を加えると、コントロールに比べ、IL-8の産生が低下することが判明した。この系を用い、SLC22A4を過剰発現またはノックダウンすることで発現量を変化させることで、エルゴチオネイン存在下で、炎症反応関連分子の発現に影響を与えるか否かを検証している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Antigen-specific immunotherapy for autoimmune diseases.2007

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto K.
    • 雑誌名

      Expert Opin Biol Ther. 7

      ページ: 359-367

  • [雑誌論文] Gene therapy of arthritis with TCR isolated from the inflamed paw.2006

    • 著者名/発表者名
      Fujio K.
    • 雑誌名

      J Immunol. 177

      ページ: 8140-8147

  • [雑誌論文] Splenic dendritic cells induced by oral antigen administration are important for the transfer of oral tolerance in an experimental model of asthma.2006

    • 著者名/発表者名
      Nagatani K.
    • 雑誌名

      J Immunol. 176

      ページ: 1481-1489

  • [雑誌論文] Idetification of citrullinated eukaryotic translation initiation factor 4G1 as novel autoantigen in rheumatoid in rheumatoid arthritis.2006

    • 著者名/発表者名
      Okazaki Y.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun. 341

      ページ: 94-100

  • [雑誌論文] Antigen-sensitized CD4^+CD62L^<low> memory/effector T helper 2 cells can induce airway hyperresponsiveness in an antigen free setting.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakagome K.
    • 雑誌名

      Respir Res. 28

      ページ: 6-46

  • [雑誌論文] The genetics of systemic lupus erythematosus : differences across ethnicities.2006

    • 著者名/発表者名
      Kochi Y.
    • 雑誌名

      APLAR J Rheumatology. 9

      ページ: 353-358

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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