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2008 年度 実績報告書

ウイルスケモカインホモログを標的としたヒトサイトメガロウイルス感染モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18390293
研究機関東海大学

研究代表者

野田 敏司  東海大学, 医学部, 講師 (10297260)

キーワードLMP / MCK-2リガンド / Avidity anaysis / バチラス属
研究概要

最終年度(H20年度)は、H8ならびにH19年度成果をふまえ、(1)LMPの動員にindispensableなMCK-2リガンドの同定、ならびに(2)MCK-2誘導LMPの動員及び病原性増悪の抑制性因子について検討した。(1)LMPの動員にindispensableなMCK-2リガンドの同定:米国スタンフォード大学との共同研究により実施された。マウスサイトメガロウイルスがコードしているケモカインホモログMCK-2のrecombinant fusion proteinsを用いて、現在迄に同定されているヒト及びマウスのケモカインレセプターについてavidity analysisを検討した。結果、既存の同レセプターへの親和性は検出されなかった。この事実は、MCK-2が未知のリガンドに結合し、LMP動員のキーファクターとなっていることを示唆するものである。(2)MCK-2誘導LMPの動員及び病原性増悪の抑制性因子の探索:申請者らは、微生物の重複感染あるいは生体内定住によって、免疫学的機能を修飾する因子について従来研究を担ってきた(Tanaka et al, J.lmmunol.2007)。そこで、当該ヒト感染動物モデルにおける将来的な治療基盤の初端として、本病原性の増悪抑制のための微生物因子の検索についての検討を実施した。結果、バチラス属の細菌の一つが同ウイルス感染で惹起される病原性を抑制することを見いだした。現在報告論文を作成中であるとともに、LMPとの関連性について検討をくわえている。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 常在細菌叢によるサイトメガロウイルス特異的CD8+メモリーT細胞の維持 : 生体内における細胞分化ならびに増殖・維持について2008

    • 著者名/発表者名
      田中和生, 畑明宏, 野田敏司
    • 雑誌名

      臨床免疫・アレルギー科 49

      ページ: 330-336

  • [雑誌論文] Role of microbiota in oral tolerance induction and infection.2008

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, K, Noda, S, Ishikawa, H, Hata, A, Sawamura, S.
    • 雑誌名

      International Journal of Probiotics &Prebiotics 3

      ページ: 47-52

    • 査読あり
  • [雑誌論文] HCMV関連皮膚疾患の診断と治療2008

    • 著者名/発表者名
      野田敏司, 田中和生
    • 雑誌名

      MB Derma 147

      ページ: 71-76

  • [雑誌論文] In Vivo Killing Assay

    • 著者名/発表者名
      畑明宏, 田中和生, 野田敏司
    • 雑誌名

      生物機能研究会会誌 in press

  • [雑誌論文] サイトメガロウイルス感染症の検査と治療

    • 著者名/発表者名
      野田敏司, 畑明宏, 石川裕樹, 前田康行, 志水恵子, 亀谷美恵, 伊東秀記, 田中和生
    • 雑誌名

      生物機能研究会会誌 in press

  • [学会発表] マウスサイトメガロウイルス特異的CD8陽性メモリ-T細胞の維持における腸内細菌叢の役割2009

    • 著者名/発表者名
      田中和生, 畑明宏, 幸田力, 柳川容子, 野田敏司
    • 学会等名
      第41回日本無菌生物ノートバイオロジー学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20090100
  • [学会発表] NKT cell deficient mice increases sysceptibility to influenza virus infection.2008

    • 著者名/発表者名
      Ishikawa. H, Kutsukake, E, Fukui, T, Hata, A, Noda, S, Tanaka, K., Matsumoto, T
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081200
  • [学会発表] マウスサイトメガロウイルス特異的CD8陽性メモリーT細胞in vivoでの細胞傷害活性の検討2008

    • 著者名/発表者名
      畑明宏, 野田敏司, 石川裕樹, 田中和生
    • 学会等名
      第56回日本ウイルス学会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      20080000

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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