研究課題
基盤研究(B)
近年、細菌の産生するホルモン様物質autoinducerを介したQuorum-sensing機構が注目されている。グラム陰性菌から陽性菌まで臨床的に重要な多くの病原体が本機構を使って病原因子の発現・biofilm形成等を制御していることが明らかとなっている。さらに最近では、このautoinducer分子が生体細胞に対しても多彩な影響を及ぼしていることが報告され、菌側・生体側の両面から感染症の病態形成に関与するシステムとして注目されている。本研究では、緑膿菌のQuorum-sensing機構に焦点をあて、(1) Quorum-sensing機構による病原因子発現制御の分子メカニズムの解明、(2) 感染病態形成におけるQuorum-sensing機構の役割と重要性、(3) Quorum-sensing機構の制御による新しい感染症治療の可能性、について検討する。
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Pulm Pharmacol Ther (Epub ahead of print)
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