• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

新規の蛋白発現制御法を用いたL1CAM遺伝子異常に伴う水頭症発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18390308
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

伊東 恭子  京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (80243301)

研究分担者 伏木 信次  京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (80150572)
池田 壽文  大阪大学, 薬学研究科, 講師 (70322493)
キーワード先天異常学 / L1cam / 大脳皮質形成 / PNA / レーザーマイクロダイセクション
研究概要

1. 胎仔脳へのL1-PNA導入と解析
胎生早期の大脳皮質形成に着目し、膜透過型アンチセンスペプチド核酸(PNA・L1)を胎生13日の胎仔脳に導入し、大脳での局所的なL1蛋白のノックダウンを惹起し、皮質形成過程における変化を検索した。その結果、in vivoでPNA-L1が導入された神経細胞では、導入後72時間から96時間におけるL1ノックダウン効率が不十分で、大脳形成の過程を捉えることができなかった。
2. 胎仔脳へのshRNA導入を用いた持続的L1ノックダウンとL1機能解析
L1-PNAによるin vivoでのL1ノックダウンが不良であったため、siRNAを用いたL1制御を企図した。L1を標的としたGFPマーカー付きshRNAプラスミド(L1-shRNA)を新たに作製した。In vitroの系では、胎生12日のマウス(C57BL/6系統)から分離した初代培養前脳神経細胞に対しL1-shRNAを導入し、定量RT-PCRによるL1遺伝子発現の低下、免疫組織化学によるL1蛋白ノックダウン効果を確認した。In vivoでは、胎生13日のマウス胎仔(C57BL/6系統)に対し、in utero electroporationにより、側脳室脳室層にL1shRNAプラスミドベクターを導入した。レーザーマイクロダイセクションによりGFPを発現するL1shRNA導入細胞をキャプチャーし、L1遺伝子発現の低下を定量RT-PCRで確認した。現在、L1-shRNA導入後1-4日後に母マウスより胎仔を摘出し、L1-shRNA導入細胞における形態学的変化、遺伝子発現の変動などを非導入対照細胞と比較し、詳細に検討中である。

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi