研究課題/領域番号 |
18390312
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
鈴木 民夫 山形大学, 医学部, 教授 (30206502)
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研究分担者 |
河野 道浩 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (60319324)
安江 敬 名古屋大学, 医学部附属病院, 助手 (40335039)
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キーワード | 遺伝子 / 遺伝学 / プロテオーム / 眼皮膚白皮症 / メラニン / メラノソーム / 遺伝病 |
研究概要 |
我々はこれまでに、メラニンが減少あるいは欠損する眼皮膚白皮症(oculocutaneous albinism, OCA)症例の遺伝子診断および病態の解析を通して、メラニン合成およびメラノソームの生合成およびその制御機構を研究してきた。そこで、さらなるOCAを呈する疾患の症例の集積に努め、新たな遺伝子変異の発見を目的とすると供に、基礎的研究によりメラニン合成およびメラノソームの生合成およびその制御機構の解析を行った。 A)臨床サンプルからの解析 18年度に新たに集積した症例サンプルは20症例であり、そのサンプルにおいて、色素異常症モデルマウスの原因遺伝子について、そのヒト相同遺伝子について変異スクリーニングをおこったが、新たな変異遺伝子を発見することはできなかった。また、原因遺伝子不明症例や変異がheterozygousでありながら1つしか見つかっていない症例については、定量的PCRを用いて、原因遺伝子量、あるいは発現量を調べたところ、チロシナーゼ遺伝子にこれまでに報告がない広い範囲にわたるlarge deletion mutationが見つかり、現在さらに詳細を解析中である。 B)基礎的研究からの解析 白皮症4型遺伝子産物のプロテオーム解析を行なう目的で、現在、ヒトOCA4cDNA導入uw-melanocyte tranformantを作製中である。既に複数個の独立stable transformantを得ている。今後、これらのクローンを使って解析を進める。また、dominant negative効果をもつことが予想されるD157N変異について、トランスジェニックマウスを作成中である。Hermansky-Pudlak症候群(HPS)原因遺伝子産物についても、現在のところ、HPS1cDNAの安定発現クローンを樹立中である。
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