研究課題/領域番号 |
18390327
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
柏倉 幾郎 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (00177370)
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研究分担者 |
高橋 賢次 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 助教 (00400143)
阿部 由直 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10167950)
稲波 修 北海道大学, 獣医学研究科, 教授 (10193559)
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連携研究者 |
稲波 修 北海道大学, 獣医学研究科, 教授 (10193559)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 造血幹細胞 / 造血前駆細胞 / 放射線 / 臍帯血 |
研究概要 |
放射線非照射及び照射CD34陽性細胞(ヒト造血幹・前駆細胞)を、臍帯血由来間葉系幹細胞様ストローマ細胞と共培養することにより、サイトカイン単独での培養に比べ有意に高い細胞増殖及び未分化維持といった造血支持能が示された。サイトカインを共培養開始16 時間後に添加すると、照射細胞はストローマ非存在下培養では著しく造血が低下したが、共培養では同時添加した場合と同等の造血が認められた。この時、共培養上清中のヒアルロン酸は顕著に増加し、一方硫酸化グリコサミノグリカンはストローマ非存在下放射線照射細胞単独培養で有意に増加した。同様に幾つかのサイトカイン産生も放射線照射細胞単独培養で増加した。以上の結果から、間葉系幹細胞様ストローマ細胞は放射線曝露ヒト造血幹・前駆細胞の造血再生に有用であることが明らかとなった。この時、造血幹/前駆細胞とストローマ細胞との接触刺激が重要であると共に、細胞外マトリックス成分産生が大きく関与している可能性が示唆された。また、本研究の関連成果が2 件の特許出願に繋がった。
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