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2006 年度 実績報告書

シグナル伝達を指標にした分子イメージングによる癌分子標的薬剤治療効果予測法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18390331
研究機関金沢大学

研究代表者

吉本 光喜  金沢大学, 医学系研究科, 助手 (00345638)

研究分担者 川井 恵一  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (30204663)
絹谷 清剛  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (20281024)
大桃 善朗  大阪薬科大学, 薬学部, 助教授 (70183241)
平田 雅彦  大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (00268301)
キーワードEGFRチロシンキナーゼ / 分子イメージング / EGFRチロシンキナーゼ阻害剤 / PET / SPECT
研究概要

上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ(EGFR-tk)は細胞増殖、血管新生、浸潤・転移の誘導、アポトーシスの抑制、に寄与することが考えられており、癌治療における標的分子として注目されている。本研究課題ではEGFRチロシンキナーゼ活性を評価し得る分子イメージング剤を新たに開発し、ゲフィチニブを始めとするEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の治療効果予測を可能にする分子イメージング法の構築を目的とする。本目的を達成するために、本年度は以下に示す検討を行った。
1.新規EGFR-tkイメージング剤の合成
出発原料となる3,4-Diethoxy anthraniric acidからEGFR-tkに親和性を有する4-フェノキシキナゾリン誘導体の合成を行った。これらの誘導体は、フェノキシ基の3位にヨウ素が導入されている。
2.放射性ヨウ素標識体の合成
標識位置にトリブチルスズ基を導入した標識前駆体を合成し、有機スズ-ヨウ素交換反応により放射性ヨウ素標識を行った。標識体の分離精製はHPLC(溶出液MeOH:H_2O=85:15)により行った。[^<125>I]I-PYKの保持時間は約23分、放射化学的純度は99%以上であった。
3.phosphor-EGFR発現量の解析
5種類のヒト由来肺癌細胞(Wild type EGFR 3種類、mutant EGFR 2種類)のリン酸化EGFR(phospho-EGFR)の発現量をウエスタンブロッティングにより解析を行った結果、A431細胞が最も高い発現を示したが、他の細胞の発現量は低くまた、細胞間で大きな差は認められなかった。
今後、引き続きphosphor-EGFR等の発現量を解析すると共に、各肺癌細胞を用いた担癌マウスにおける[^<125>I]I-PYKの体内動態を検討し、各細胞間での腫瘍滞留性や集積性の違いについて検討を行う予定である。さらに、ワシントン大学(セントルイス)のWelch教授との共同研究により、PET用薬剤として^<76>Br標識体についても検討を行う予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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