研究概要 |
1.ヒト正常線維芽細胞における硝酸イソソルビドの放射線増感効果:増殖状態にあるヒト線維芽細胞AG1522において硝酸イソソルビド(0.3mM)は放射線(X線)増感効果を示さなかった.非増殖状態(GO期)にある細胞においても僅かな放射線増感効果しか示さなかった(前年度に引き続き検討し、確認した). 2.ヒトがん細胞における硝酸イソソルビドの放射線増感効果:増殖常態にあるヒトがん細胞A-172およびH1299において硝酸イソソルビド(0.3mM)は顕著な放射線(X線)増感効果を示した(前年度に引き続き検討し、確認した). 3.ヒトがん細胞における硝酸イソソルビドの放射線誘発DNA損傷促進効果:増殖常態にあるヒトがん細胞A-172およびH1299において硝酸イソソルビド(0.3mM)処理によりX線照射により誘発されるYH2AXのフォーカス形成が増幅され,硝酸イソソルビドは顕著な放射線誘発DNA損傷促進効果を示した(前年度に引き続き検討し、確認した). 4.ヒトがん細胞における硝酸イソソルビドの放射線誘発アポトーシス促進効果:増殖常態にあるヒトがん細胞A-172およびH1299において硝酸イソソルビド(0.3mM)処理によりX線照射により誘発されるアポトーシス頻度が増幅され,硝酸イソソルビドは顕著な放射線誘発アポトーシス促進効果を示した(前年度に引き続き検討し、確認した).
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