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2007 年度 実績報告書

半導体型検出器およびダイバージングホールコリメータを用いた超高分解能SPECT

研究課題

研究課題/領域番号 18390337
研究機関法政大学

研究代表者

尾川 浩一  法政大学, 工学部, 教授 (00158817)

キーワード半導体形検出器 / SPECT / ダイバージングコリメータ / 超高分解能イメージング / モンテカルロシミュレーション / ガンマ線
研究概要

昨年試作した検出器を用いた詳細な実験を実施し,シミュレーション結果との比較検討を主に行った。まず,検出器ならびにダイバージングコリメータの基本性能を調べるために,NEMA規格に準じた実験を行った。これにより,均一性,感度,空間分解能などのさまざまな性能を明らかにした。次に,分解能調査用のロッドファントムを作成し,これを用いた基礎実験を実施した。この結果,直径1mmのホットロッドと1.6mmのコールドロッドを,CdTe半導体検出器とパラレルホールコリメータで映像化することができた。パラレルホールコリメータのSPECTシステムで解像できる限界は今まで,最高でも6mm程度であったが,実験結果は従来の最高値を大きく上回るものとなり,世界的にみても最高の分解能が実現できた。また,この検出器に試作したダイバージングコリメータを装着し,有効視野を1.5倍に拡大する実験を行ったが,この実験から本研究でねらっていた視野の拡大も実証することができた。ダイバージングコリメータを装着したSPECTシステムでも,直径1mmのホットロッドとL6mmのコールドロッドを解像した。この他,コリメータと検出器問の隙間の影響や,回転軸のずれがダイバージングSPECTのイメージングに与える影響をシミュレーションから明らかにした。また,従来,検出器のピクセルを小さくして,高い空間分解能を実現することは,統計雑音を増大するため好ましい方法ではないと一般に認識されているが,半導体型検出器のようなピクセル検出器では,統計雑音が増大してもコントラスト分解能が高いため画質的に有利になることを,初めて明らかにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 核医学画像の将来2007

    • 著者名/発表者名
      尾川 浩一
    • 雑誌名

      臨床放射線 52

      ページ: 1114-1120

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] CdTeピクセル型検出器を用いた超高分解能ガンマ線イメージング2007

    • 著者名/発表者名
      尾川 浩一
    • 学会等名
      第47回日本核医学会学術総会
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2007-11-04
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] 超高分解能SPECTの開発2007

    • 著者名/発表者名
      村石 雅明
    • 学会等名
      第94回日本医学物理学会学術大会
    • 発表場所
      新潟市
    • 年月日
      2007-09-28
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Ultra-High Resolution SPECT with CdTe Detectors2007

    • 著者名/発表者名
      Koiohi Ogawa
    • 学会等名
      The 10th EFOMP Congress(First European Conference on Medical Physics)
    • 発表場所
      Pisa(ltaly)
    • 年月日
      2007-09-21
  • [学会発表] CdTe検出器を用いた超高分解能ガンマカメラシステムの開発2007

    • 著者名/発表者名
      大村 尚加
    • 学会等名
      第26回日本医用画像工学会大会
    • 発表場所
      つくば市
    • 年月日
      2007-07-20
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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