研究課題
基盤研究(B)
平成18年度は主にシミュレーションによって、ダイバージングコリメータとCdTe半導体検出器によるSPECTシステムの有効性の検証を行った。また、半導体検出器ならびにダイバージングコリメータを設計する上で重要となるパラメータをシミュレーションによって求め、決定した仕様に基づいたダイバージングコリメータの試作並びにCdTe半導体検出器の試作を行った。作成した検出器は有効視野が44x44mm^2であり、1画素の大きさは0.5x0.5mm^2である。また、コリメータとしては厚さ40mmのパラレルホール型、厚さ20mmで有効視野の拡大率、約1.5倍のダイバージングコリメータである。同時に、正確なデータ収集が可能となるための治具も製作した。平成19年度においては、作成したSPECTシステムを用いたさまざまな実験を行い、提案システムの有効性を実証した。行った実験は、検出器そのものの性能をNEMA規格の方法によって測定する実験、ロッドファントムを用いた実験などであり。この実験からホットロッドに関しては直径1mmのロッドを、コールドロッドに関しては直径1.6mmのロッドを分解することができた、また、ダイバージングコリメータを装着したシステムにおいて、検出器の有効視野よりも大きな物体の放射能分布を映像化することに成功した。これらのシミュレーション、ならびに試作システムを用いた実験から、半導体検出器のような画素の大きさが小さなピクセル型検出器を用いることで、検出感度が低下するというような状況下でも、高画質のSPECT画像を得ることができるということを実証した。
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Japanese Journal of Clinical Radiology Vol.52, No.9
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