研究課題/領域番号 |
18390338
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研究機関 | 神戸市立工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山本 誠一 神戸市立工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (00290768)
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研究分担者 |
工藤 博幸 筑波大学, 情報工学部, 准教授 (60221933)
千田 道雄 神戸市立工業高等専門学校, 先端医療センター, 副センター長 (00216558)
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キーワード | PET / 分子イメージング / DOI / GSO / 波形解析 / 高分解能 / 高感度 |
研究概要 |
“シンチレータ積層・波形解析方式"による深さ方向の弁別(DOI)可能な3層の検出器ブロックを8個作成し、直径112mmの円周上に配置することで動物PET装置の製作を行った。GSOブロックは3種類のCe濃度の異なるもの(1.5mol%:1.9mm×1.9mm×4mm、0.5mol%の下部:1,9mm×1.9mm×5mm、0.4mol%:1.9mm×1.9mm×6mm)のを深さ方向に積層し、高反射膜(ESR:3M)を介して22×22のマトリクス状(外形寸法:44mm×44mm)に配置した。このGSOブロックを2インチ角型位置有感型光電子増倍管(PSPMT:浜松ホトニクス、H8500)に光学結合することで検出器ブロックを作成した。PET用データ収集電子回路の開発も行った。開発した電子回路は位置演算のための重み付け加算を高速のアナログ演算回路で行い、アナログ演算回路の出力を連続的にA-D変換器することにより位置演算を行う。3層のDOI情報を実時間で得るための波形解析も電子回路で行うことを可能とした。開発した動物用PET装置の性能評価を行ったところ、波形解析による3層の弁別はすべての検出器に対して可能であり、エネルギー分解能は15%FWHM程度、同時計数の時間分解能は6nsFWHM程度が得られた。また3層の各層間(合計9種)の再構成画像を得ることもできた。
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