研究課題
A.研究目的バージャー病について歯周病など慢性弱毒菌感染という視点から検討する。B.研究方法バージャー病患者の口腔内検査、口腔内(プラーク)細菌の同定、抗体価の測定などを行った。歯周病菌と血小板との反応、歯周病菌と単核球との反応、歯周病菌と老化内皮細胞との反応などをin vitroにて行った.(倫理面への配慮)コントロールとして採血、口腔内検査を受けられた方には、本学倫理委員会の承認のもとに行う旨承諾して頂いた。C.研究結果臨床的な成果として種々の診断、治療に関する発表、著書発行があった。また、基礎的研究の結果としてバージャー病と歯周病、喫煙との関係がさらに解明された。歯周病菌がどのようにして病変部に運ばれるのかについて血小板がその主役であろうことが判明した。バージャー病患者の歯周病罹患が顕著で高度であることが改めて証明され血清学的にも証明できた。D.考察遺伝学的要素も研究しているが、歯周病とバージャー病とはともに易感染性に共通点があることがHLAからの検討で証明された。若年者の喫煙、血管の攣縮、血小板塊の塞栓、遺伝学的要素などが絡みあってバージャー病が発症するであろう仮説が徐々に究明されつつある。E.結論バージャー病は慢性弱毒菌感染による初期変化から引き起こされる血栓による閉塞性疾患である可能性が高い。
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