研究課題/領域番号 |
18390347
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
小林 直哉 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10325102)
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研究分担者 |
岩垣 博巳 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (50240867)
山辻 知樹 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40379730)
田畑 泰彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)
桑木 賢也 岡山理科大学, 工学部, 講師 (80302917)
加藤 順 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (90379743)
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キーワード | 糖尿病 / 細胞・組織 / 再生医学 / 移植・再生医療 / バイオテクノロジー |
研究概要 |
インスリンを吸着しにくいエバール膜をベースとしたハイブリッド式埋め込み式バッグ型バイオ人工膵臓(BAP)用デバイスを作成した。当該デバイスには、任意に細胞を注入することや取り出すことを可能とするために、細胞充填用ポートを取り付けた。BAPデバイスの外面にゼラチン・ゲル化した100ng/mlの塩基性線維芽細胞成長因子bFGFを塗布することで、デバイスをマウスの腹部皮下に埋め込め、血管内皮細胞をデバイス内に充填したところ、2ヶ月間にわたり良好な血流の誘導がBAPデバイスの周囲に認められた。 ストレプトゾトシン(220mg/Kg)を腹腔内注射することで、糖尿病マウスを作成した。当該マウスの腹部皮下に、1.5cm×1.5cmサイズの当該埋め込み式BAPデバイスを移植した。BAPデバイスの外面にゼラチン・ゲル化した100ng/mlのbFGFを塗布した。レーザードップラー血流計にてBAPデバイス周囲の組織血流が十分と確認された段階(埋め込み後2週目であった)で、百万個の我々が株化したヒト膵島細胞を細胞充填用ポートから充填したところ、血糖値が250mg/dl前後と有意に低下した。一方で、細胞を充填しなかったコントロール群では血糖値が400-450mg/dlと高値を示した。
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