| 研究課題/領域番号 |
18390371
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| 研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
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研究代表者 |
矢永 勝彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (70220176)
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| 研究分担者 |
石井 雄二 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40212831)
柴 浩明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40366240)
坂本 太郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (60366234)
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| キーワード | 肝不全 / 埋め込み型人工肝臓 / RFB / 肝オルガノイド / セリシン / 胎児肝 |
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| 研究概要 |
本研究の目的は、肝硬変に代表される慢性肝不全治療のための埋め込み型人工肝臓の開発および腎臓の肝臓化である。その主役は、われわれの施設で開発したラジアルフロー型バイオリアクター(RFB)システムである。研究の概略を以下に示す。
1.RFBを用い、生体適合性に優れ、気孔率も98%以上のアパタイトファイバースキャホールド(AFS)を利用し、マウス不死化肝細胞(IMH4)、不死化内皮細胞(MI)および不死化伊東細胞(A7/E28)をRFBにて混合培養した。培養された組織片は類洞様構造を呈し、内皮細胞表面には節板状の小孔を認め、connexin26&28の発現も良好で肝オルガノイドとしての形態を呈した。このグラフ『トを正常ヌードマウスの体網および左腎皮膜下に移植し、その生着と機能を移植後8週にて確認した。いずれのグラフトも移植後、有意に成長し(P<0.01)、AFSの可溶性とその生着を確認した。機能的にもAlubumin、Connexin26&32、HNF4、G6Paseの発現が増強した。現在、胎児肝を含めた正常マウス肝細胞および非実質細胞による同様な実験が、肝不全モデルへの応用も含み進行中である。
2.ヒト正常肝細胞(胎児肝)であるHC cellsを大日本製薬から購入し凍結保存実験に用いた。細胞の緩速凍結が可能なBICELLを用い、セリシンという蚕の繭にふくまれる天然タンパクを加えた凍結保存法にて、良好なviabilityを得た。RT-PCRによる解析では、セリシン添加凍結により、肝機能に関連する10種類の遺伝子の発現の増強を確認した。
3.以前、正常ブタ胎児肝による肝オルガノイド構築したが、それに対しアンモニア負荷実験を行い、その有用性を確認した。
最終的には、細胞源として増殖能を有する胎児肝細胞を含めた正常ヒト肝細胞機能を発現する細胞を用いた埋め込み型人工肝臓の開発を見据えている。
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