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2006 年度 実績報告書

自己骨髄細胞を用いた血管再生療法の治療効果に影響を及ぼす因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 18390378
研究機関山口大学

研究代表者

濱野 公一  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60263787)

研究分担者 美甘 章仁  山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30372709)
伊東 博史  山口大学, 医学部附属病院, 助手 (90363100)
李 桃生  山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (50379997)
キーワード虚血 / 骨髄細胞 / 血管新生 / 治療効果
研究概要

虚血性疾患に対する自己骨髄細胞移植による血管新生治療法は患者ごとの本治療に対する反応性(治療効果)に違いが認められる。その原因としては患者の年齢、糖尿病や高脂血症の有無、虚血の程度とその期間など様々な因子の違いによって生じているものと考えられる。しかし、具体的にどのような因子が、どの程度本治療の効果に影響を及ぼすかについては依然不明である。本研究では自己骨髄細胞移植による血管再生治療の治療効果に影響を及ぼす因子を同定することを目的とした。
本研究は胸骨正中切開を必要とする予定手術患者を対象とし、インフォームド・コンセントを得たうえで研究を行った。手術する前に、患者からの病歴聴取、臨床検査、血管内皮機能の評価を行い、手術時に切開する胸骨から直接に約10mlの骨髄液を採集した。採集した骨髄液から骨髄単核球細胞を単離した後、in vitroとin vivo(SCIDマウス虚血下肢モデル)実験にて、各患者の骨髄細胞の血管再生機能を評価した。現在までに18人の患者の本研究へ参加に同意が得られた。内1例の患者では手術中に骨髄液採集ができなかったため、本研究の対象から除外された。残りの17症例では採集した骨髄液から平均約1.2×10^8の骨髄単核球細胞が単離され、実験的評価を行なった。本年度に目標とした患者数(15例)を少し上回った。
今後はさらに症例を集めて研究を進めていく予定である。研究計画症例総数(25例)に達した時点で統計的な解析を行い、自己骨髄細胞移植による血管再生治療の治療効果に影響を及ぼす因子を同定する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 骨髄細胞移植による血管新生療法2007

    • 著者名/発表者名
      李 桃生
    • 雑誌名

      医学のあゆみ「心不全UPDATE」 218巻14号

      ページ: 1315-1319

  • [雑誌論文] Impaired potency of bone marrow mononuclear cells for inducing therapeutic angiogenesis in obese diabetic rats.2006

    • 著者名/発表者名
      Li TS, et al.
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology-Heart and Circulatory Physiology- 290

      ページ: H1362-1369

  • [雑誌論文] Pravastatin improves remodeling and cardiac function after myocardial infarction by an anti-inflammatory mechanism rather than by the induction of angiogenesis.2006

    • 著者名/発表者名
      Li TS, et al.
    • 雑誌名

      The Annals of Thoracic Surgery 81

      ページ: 2217-2226

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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