研究課題/領域番号 |
18390381
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
佐々木 秀文 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00336695)
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研究分担者 |
藤井 義敬 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40156831)
矢野 智紀 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40315883)
横山 智輝 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (40448717)
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キーワード | EGFR / 分子標的 / ゲフィチニブ / 肺癌 / erbB4 |
研究概要 |
肺癌におけるチロシンキナーゼ群の変異解析をすすめ、erbB4変異については検索したかぎりではなく、タンパク発現も臨床病理学的因子とは相関しないことを報告した。ErbB3についてはmRNAレベルでの肺癌での発現を検討した。 肺癌において、比較的頻度が少ないとされる腺扁平上皮癌におけるEGFR遺伝子変異について、検討を加えた。26例の腺扁平上皮癌中、4例15.4%の症例でEGFR遺伝子変異を同定しえた。これらは、性別、喫煙と関連しており、過去の肺癌全体での数々の報告と一致していた。当院ではEGFR遺伝子変異陽性の腺扁平上皮癌症例にたいして、ゲフィチニブを使用した。 Dana Farber Cancer Instituteとの共同研究によりSNPアレイを行い、肺腺癌に特徴的な遺伝子増幅パターンの解析を進めた。この結果は2007年12月号のNature誌に共同発表された。現在までにあまり知られていないものとしてはTTF-1遺伝子が候補に挙がった。しかし、われわれの教室で独自に、TTF-1遺伝子コピー数の定量を進めたが、とくに臨床病理学的背景因子として結びつくものはみつかっていない。
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