研究課題/領域番号 |
18390383
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
尾崎 重之 東邦大学, 医学部, 教授 (10366453)
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研究分担者 |
大関 泰宏 東邦大学, 医学部, 助教 (90339151)
梅津 光生 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90132927)
岩崎 清隆 早稲田大学, 付属研究所, 講師 (20339691)
佐々木 伸雄 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (60107414)
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キーワード | 組織細胞工学 / 脱細胞化 / ハイブリッド大動脈弁 |
研究概要 |
【大動物を使った慢性実験】ブタの胸部下行大動脈に脱細胞化大動脈弁を移植した。カテーテル的に生来の大動脈弁にIII度以上の大動脈弁閉鎖不全症(AR)を作成した。AR作製前、移植弁は開口したままで閉じることは全くなかった。しかしながらAR作製直後より移植弁の開閉は良好で、拡張期に移植弁の完全閉鎖も確認された。移植後3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月後に経食道エコー検査施行後、弁を取り出し、胸部X線、病理学的検査を施行した。 【結果】脱細胞化大動脈弁を移植されたブタに死亡例はなく、経食道エコー検査では脱細胞化大動脈弁の開閉は良好で、逆流を全く認めなかった。脱細胞化大動脈弁は3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の移植弁ともに弁尖に亀裂や穿孔などの変化を全く認めず、大動脈壁の瘤化や拡大等の所見も見られなかった。胸部X線では12ヶ月後の移植弁でも弁尖の石灰化を認めなかった。病理学的検査では3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月ともに石灰化はなく、6ヶ月の移植弁で弁尖の先端まで内皮細胞の被覆が確認された。カテーテル的に作成したARも3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月経過しても治癒傾向はなく、ARが持続的に維持されたことが確認できた。 【結語】大動物を使った慢性実験で我々が開発したハイブリッド大動脈弁の耐久性が証明された。移植弁のCa contentは現在解析中である。さらに解析を進め、臨床応用に向けて準備をしていきたい。
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