研究課題
基盤研究(B)
脳の一過性虚血後には、海馬、線条体、第3脳室近傍にて神経幹細胞の増殖応答が得られ、成長因子投与によってさらに増殖能は更新する。しかし、部位による成長因子応答性は異なることが判明した。線条体においては、成長因子投与によって20%近くの神経再生を得ることが可能であり、電気生理学的、個体機能としても改善が認められた。一方、Notchの発現もこれらの神経前駆細胞で更新し、亜急性期にその情報伝達系を遮断することで神経への分化を促進させることが可能であった。内在性神経幹細胞を用いた様々な神経再生修飾療法の今後の発展への知見を得ることができた。
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