研究課題
3T MRIを用いた臨床研究においてはもやもや病、脳動静脈奇形を対象として、T2*WIおよびSWI画像による微小出血解析、Diffusionテンソル画像を用いた神経路および脳機能解析を進め論文作成および学会発表を進めた。血管内皮前駆細胞(EPC)を用いた疾患モデル解析においてはラット骨髄よりEPCを培養・大量調整し、既に脳虚血モデルにおいて虚血巣に集積し脳虚血軽減効果を示した。本研究においてはIMPを用いた脳血流測定系を構築し、ニフェジピンによる虚血慢性期の脳血流保持効果とEPCとの関係を解析した。また滋賀医科大学の協力を得て、超高磁場(7T)MRを用いたマウス脳血管評価が可能となり、マウス慢性進行性脳血管狭窄モデルを作成し日本脳卒中学会にて発表した。ラット頚動脈内膜肥厚モデルにおけるEPCの効果については、投与後EPCが血管内皮ではなく平滑筋にも分化・増殖し内膜肥厚を増悪させることが判明し、そのメカニズムにTGF-b1が主に関与していることが判明した。論文投稿後,EPCの長期的な性格維持およびについてTGF受容体に関するsiRNAによる再実験を指摘されたため、再実験を行い現在論文再投稿を行っている。
すべて 2008
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