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2007 年度 実績報告書

軟骨細胞シグナリングとマトリックス転写制御による軟骨形成・分化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18390415
研究機関大阪大学

研究代表者

妻木 範行  大阪大学, 医学系研究科, 独立准教授 (50303938)

研究分担者 吉川 秀樹  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60191558)
岡本 美奈  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50457008)
キーワード軟骨発生 / 骨形成因子 / トランスジェニックマウス / 内軟骨性骨化 / コラーゲン
研究概要

TGF-β/BMPファミリーメンバーは軟骨形成に重要であり,そのシグナルは抑制型SmadであるSmad6/7によって抑制される.今回我々は軟骨発生の各段階におけるSmad7の役割を調べるために,未分化間葉系細胞あるいは増殖軟骨細胞の各ステージからSmad7を過剰発現するコンディショナルトランスジェニックマウスを作製した.軟骨特異的発現をもたらすXI型コラーゲンα2鎖遺伝子(Col11a2)プロモーターに,floxed LacZ DNAを介在させてSmad7 cDNA (lox-Smad7)を結合した.このfloxed LacZ-Smad7コンストラクトを導入したトランスジェニックマウス(Tg)と、種々のCre Tgを作製/用意した。 Prx1 promoter-Cre Tgを交配して得たdouble Tgでは,四肢軟骨が著しく低形成であった.このマウスでは四肢の間葉系細胞でCreを発現し,Col11a2プロモーター活性に従って間葉系細胞凝集のステージからSmad7が発現する.Col11a2 promoter/enhancer-Creを交配して得たdouble Tgでは,増殖軟骨細胞層は形成されたが,その後の軟骨細胞肥大化の遅延と骨化の遅延が認められた。LacZの発現パターンより、このマウスでは早期の増殖軟骨細胞のステージでSmad7を過剰発現していると考えた.一方Col11a2 promoter-Cre Tgと交配して得たdouble Tgでは軟骨細胞肥大化、骨化の遅延を認めたが、Col11a2-Cre-lntとのdouble Tgと比べてその程度は軽度であった。晩期増殖軟骨細胞でのCreによる組み換えとSmad7の過剰発現が示唆された。Smad7は間葉系細胞から軟骨細胞への分化,増殖軟骨細胞から肥大軟骨細胞への分化の両方のステージにおいて抑制的に働くと考えられた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Low-intensity pulsed ultrasound increases bone ingrowth into porous hydroxyapatite ceramic2007

    • 著者名/発表者名
      Iwai T, Harada Y, Imura K, Iwabuchi S, Murai J, Hiramatsu K, Myoui A, Yoshikawa H, Tsumaki N
    • 雑誌名

      J Bone Miner Metab 25

      ページ: 392-399

    • 査読あり
  • [学会発表] Function of the CTCF-bindig site between the Rxrb and the Col11a2 Genes2007

    • 著者名/発表者名
      J. Murai, M, Okamoto, H. Yoshikawa, N. Tsumaki
    • 学会等名
      29th Annual Meeting of the American Society for Bone and Mineral Research
    • 発表場所
      Honolulu, Hawaii, USA
    • 年月日
      20070915-19
  • [学会発表] In vivoでのRxrb/Col11a2 locusにおけるCTCF結合領域の機能解析2007

    • 著者名/発表者名
      村井純子、岡本美奈、吉川秀樹、妻木範行
    • 学会等名
      第25回日本骨代謝学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20070719-21
  • [学会発表] Col11a2/Rxrbローカスにおける軟骨特異的転写の制御2007

    • 著者名/発表者名
      村井純子、岡本美奈、吉川秀樹、妻木範行
    • 学会等名
      第1回骨・軟骨フロンティア
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-12-01
  • [学会発表] 内軟骨性骨化におけるBMPシグナルの作用2007

    • 著者名/発表者名
      妻木範行
    • 学会等名
      第14回BMP研究会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2007-07-22

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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